何でも容れられるから。
昨日の続きです。
Mさん、自分には「ない」ものって?
「深さです。」
深さ?
「ただ落ち着いてるだけじゃなく。」
「謎めいた深さというか。」
なるほど。
『銀河鉄道999』のメーテルみたいな?
「そうそう、そんなかんじです。」
知的で。
何も言わないのに。
思慮深く考えてるような。
「なんか吸い込まれそうになります。」
たしかに。
「その謎めいた深さって。」
「私には、『ない』なって。」
なるほど。
ひとつ、訊いていいですか?
「はい?」
そもそも、Mさん。
なぜ、人前で緊張するんでしょうね?
「うーん。」
うーん?
「コワいのかもしれません。」
何が?
「見透かされるのが。」
ほー。
「自分が薄っぺらい人間であることが。」
薄っぺらい?
「大したこと考えてないなって。」
ふむふむ。
「バレるのが、コワいというか。」
「あまり自分を出したくないんですよね。」
大したこと考えてないのが、薄っぺらいと?
「ええ・・・そう思ってますね。」
なるほど。
ちなみに、それって真実でしょうか?
「謎めいた人って。」
人って?
「私には思いもつかないような深い考えを。」
「いつも黙ってめぐらせているような。」
まさに、メーテル。
「はは、ですね。」
けど、そうでもあるし。
そうでもないかも。
「と言うと?」
余白。
「余白?」
考えてるかどうかより。
心のスペースの有無かもしれませんよ。
ピピッときたのが、こちら。
「癒しと目覚め Q&A」
中野真作 青山ライフ出版
> 沈黙はすべてをありのまま受け止めてくれる空間、
> スペースです。
> 沈黙は愛と言ってもいいでしょう。
> なので、沈黙になると、心の痛みや
> それにともなって抑圧されている感情が
> 浮かんできそうになるのです。
> そのとき、それを受け止める心の準備が
> できていないと恐れを感じます。
いろいろ考えてるのではなく。
何もないスペースを。
そこに何も詰めようとせず。
ただそのまま置いておけるあり方。
「なるほど。」
スペースが大きい人に。
私たちは、「深さ」を。
「何も考えてないからこそ。」
「黙ってるんですね。」
黙っていられるというか。
「沈黙は、苦手です。」
ですよね。
私も。
「はい、プレッシャーを感じます。」
さらに、こんな観方も。
> 人といて沈黙になると、
> 人からどう思われるのかを
> 怖く感じていると思いますが、
> その根源は、自分の痛み、自分の感情に
> 触れることを恐れているのです。
「相手ではなく、自分ですか。」
いつものオチですね。
「よく考えてるのではなくて。」
「痛みでも、感情でも。」
「何でも浮かんできてもいいよというスペースですか。」
ええ、そのスペースがある人に。
Mさんは、「深み」として魅力を。
「なるほど。」
「めちゃ納得です。」
それは、何より。
あら、あなたも。
謎めいたメーテルに魅力を?
陰陽太極図を観るとね。
あなたの中にもいるみたいですよ。
無限のスペースを持つメーテルが。
何でも容れられるよ。
遠慮なく、どうぞ。
今日は、ここまで。
また、明日。
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