回想の浜辺(春編) | やさいのほとり

やさいのほとり

40代後半に離婚しました。
元主婦がなんとか再就職して自活。(現在は50代)
涙あり笑いありの再出発日記です^^

ブログはゆる~い駄文かな。(短歌は力入れてます)
多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。


ハイカラか野暮かで迷いしその賭けに敗れてドレス返品にゆく



カーテンを開けたるままに着替えする恥じらいのなさ/春の光線



赤ピンクかくも甘き取り合わせこれを好めるはまぎれもなく我



白き鳩置く公園は残照の中にして光る遊具は鉄色



草の葉の汁の匂いの風吹きてまどろみはふとせつなさをもつ



全身が目鼻となりし心地するそこもかしこも春の蠢動



チューリップの何色よきなど言い合いてゆずれぬ自我をほのかに示す



春空に建築中のビルディングはみるみる育つ人力の凄さよ



ぼけぼけとしてらんないわね私たちビルはますます天に近づく



春の日の白き空間ポッカリと悲しき記憶も白く燃えだす



哀調は朝な夕なに付きまとい笑みの端から吐息の流れる



万物に均しく注ぐ日のシャワーの恩恵にいとも抗い難し



食欲の鬼と化しゆく春の日はがんじがらめの囮となりぬ



春めきの陽気にあおられ髪切れば翌日うなじはクスクス笑いする



髪切ったすがすがしさのありのままこぼれる笑顔で君に会いたし



花咲かの翁の撒ける灰粒は街路を染めて花水木となれ



薫風に笑みこぼしいる五月の日よ自転車飛ばす躑躅街道



待ち詫びし春にひとつの誤算あり花粉シャワーに冒されたれば



しんしんと胸の風穴淋しくてただ淋しくて本屋さ迷う



夜桜の艶景のせし絵はがきを送りし日からさざ波黙しぬ



春の日は水彩絵の具の風景画 風のかたちも目に浮かびたり