「ヒデイチ」を探しての続きです。

 

 

ヒデイチさんの名言


「人は一生のうち逢うべき人には必ず逢える
 しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」


 出典:Inquiry



ヒデイチさんを探して
立ち寄った小屋にいたおじさん

それが
ヒデイチさん本人でした。



「ヤナギサワヒデイチさんを
 探してるんです」


「俺だけど」



まさかの展開に興奮し
あぶを呼びました。

「パパ、パパ!
 いたよ、ご本人だよ!」


ヒデイチさんは
何が起こったのか
わからない様子でキョトン。



私が言いました。

「はじめまして。
 茨城から来た大関と申します。

 アメリカ、ウィスコンシンの
 リチャード・リトナーさんに頼まれて
 ヒデイチさんを探しに来たんです」


餅を作っていた手を止めて
口を開けたまま
ヒデイチさんは
私の顔を見ていました。

「今年の夏
 リチャードに会ってきたんです。
 そこでヒデイチさんの話を聞いて…」


「えっ!?」

「リチャードが
 ヒデイチさんを探してます。

 手紙でも電話でも
 連絡が取れなくなったって
 心配していて。  

 連絡を取りたがってるんです。
 それで探しに来たんです」


ヒデイチさんは

「ちょ…
 えっ!?
 えええええっ!?」


と、キムタク風に言いながら
焦点の合わない目で宙を見て
首を振っていました。

少し間が空いた後
誰に言うでもない風に
つぶやきました。

「俺さぁ
 何度も連絡しようと
 思ったんだけどさ
 そのままにしちゃってさ…

 固定電話は解約したし
 住所も変わったし

 えええええ、本当に?
 くぁぁぁーっ…」


ご自身の中で
いろいろな思いを反芻し
言葉にしあぐねているように
見えました。



「ま、とにかくまずは中入ってさ
 餅食いないよ。
 みんないるからさ」


ヒデイチさんは
私とあぶに
安倍川餅がてんこ盛りの
お皿を渡しました。



中とは
ヒデイチさんが営む
焼き鳥屋さんの裏の小屋。

焼き鳥を買いに来た親子と
義娘さんとお孫さんがいて

みんなにも
そこに来た経緯なんかを
話したりして。

焼き鳥とサフランティー
そして、とれたての柿も
ごちそうになりました。

おいしかったぁーっ(*´∀`).。゚+..。゚+.

 

 

焼き鳥と柿

 


いきなり乱入してきた
どこのヤツかも
わからない私たちに
みんなとっても親切。

なんでこんな赤の他人を
そんなにもてなして
くれるんだよぉぅ!?

うわぁぁぁーーーん
。・゚・(*ノД`*)・゚・。


やがて、ヒデイチさん以外
みんなそれぞれ帰って行って

小屋の中は
ヒデイチさんと
私達だけになりました。

薪ストープが
パチパチ言っていました。

 

 

まきストーブ

 

 

 

そこで
どういう経緯で
私達がヒデイチさんを
探しに来たかを
あらためてお話しました。

ヒデイチさんは
言葉少なに、うなずいていました。



そうしているうちに
すっかりいい時間になったので
翌日あらためて出直そうと

「明日また出直してきて
 お話させて
 いただいていいですか?」


そう言うと

「もちろんだよ。
 って言うかさ、ウチ泊まんなよ」


とおっしゃるではありませんか。

びっくりです!
さっき会ったばかりなのに
泊まんなよ、なんて…

そのお気持ちを
ありがたくいただいて
泊まらせていただことに。



「詳しいことはさ
 またあとでにして
 温泉行くか」


ヒデイチさんは
私達を軽バンに乗せて
近くの温泉まで
連れて行ってくれました。

後で知ったんだけど

義娘さんがね
私達を温泉に入れてあげて、って
ヒデイチさんに
お金を渡してくれていたんです。


もう、人の親切に
胸いっぱい…



お得意の車中泊をして
出直してくるつもりだったので

お風呂は当然
この日はなきもの(笑)と
してたもんだから

思わぬ温泉という展開に
大喜びの私とあぶ。



地元の温泉。
 

温泉の様子


さ、さんびゃくえんっ!?
入浴料、安っ!!!!!

 

温泉の料金表

 

 


ヒデイチさんの小屋には
こう書いてある紙が貼ってあります。

何かで見かけて
いい言葉だと思って書いたそうです。
(この記事冒頭の写真)

「人は一生のうち逢うべき人には必ず逢える
 しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」


 出典:Inquiry

私達は
温泉から出た後
ヒデイチさんのお宅におじゃまし
夜遅くまで語ることになります。

そこで、この言葉をあらためて
実感することになるのでした。

そして
ヒデイチさんとリチャードが
ふたたびつながる瞬間が
刻一刻と近づいていたのでした。



「ヒデイチ」を探して3につづく。

ヒデイチさんを
探すきっかけになった
おじいちゃんとのお話は
こちらから読んでいただけます。



Special Thanks:あぶ(大関学)

 

 

 

 

 

 

 

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