選択理論心理学を学ぶときには、
常に外的コントロール心理学と対比して説明されています。
私が基礎講座を受講した当時は、
外的コントロールという言葉はまだなくて、【刺激ー反応理論】と対比されていました。
また、選択理論も【コントロール理論】と呼ばれていた時代でした。
【刺激ー反応理論】:人は外側からの刺激によって、行動する(コントロールされる)。
【コントロール理論(選択理論)】:人の動機付けは内側にあって、自らが選んで行動する。
コントロール理論から選択理論に改名された1996年以降、
グラッサー博士は「新しいリアリティセラピー」という記事 を発表され、
特に扱われる焦点が「個人(セルフコントロール)」から、
「人間関係(コネクティング)」に変化してきました。
これと共に、いままで【刺激ー反応理論】と呼んでいたものも、
人間関係に焦点を当てた意味合いを含んで【外的コントロール心理学】と呼ばれるようになりました。
外的コントロールには、三つの信条があるとグラッサーは述べています。
第一信条
私は外側からの簡単なシグナルに反応して行動する。
ex.電話が鳴ったから
出る
、ベルがなるから
ドアを開ける
、赤信号
で止まる
(これはそう思っていても、そんなに問題なことではないのよね…)
第二信条
私は、人がしたくないことでも、自分がさせたいことをその人にさせることができる。
また、他の人も、私の行動をコントロールすることができる。
ex.「子どもに勉強させる
」「生徒たちに掃除をやらせる
」「あの人が私を怒らせた
」(多くの人が「痛っ

」と思うのは、これじゃないかしら…)第三信条
私の言う通りにしない人を馬鹿にし、脅し、罰を与える、あるいは
言うことを聞く人に褒美を与えることは正しいことであり、私の道義的責任である。
ex.「あれほど言ったのにどうして忘れるの?

もう○○してあげないからね」(グラッサーは、これが最も問題で、これによって多くの不幸が起こっていると言っていますわ…)
実はこれ、すべての信条が「私」で始まっていることが、ミソです。
つまり、自分が他者に対してどのよう人間観を持っているかが
外的コントロールの考え方として問われる部分なのです。
選択理論心理学は、これに対して、
「私は自分の行動を変えることが出来るが、人を変えることはできない。
他者に対して出来ることは、情報を与えることだけである。
情報をきちんと受け取ってもらうためには、その相手との関係をより良く保つことが大切だ」
という人間観を持っています。
ですから、いくら「励ます」とか「認める」とか「交渉する」という選択理論的なスキルを用いても
「これで相手は私の思うようにコントロールできるはずだ」と思っているとしたら、
それは外的コントロールの対応ということになるのです。
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