臨床心理士・公認心理師の
 
中村友一(なかむらゆういち)です。
 
いつもお読みいただきありがとうございます。
 

 

 

 

 

 

 

 

臨床心理士としての経験から、攻撃的な態度と受身的な態度の両方が、実は相手への依存から来ていることが多いと感じています。

 

これらの態度は一見対極にあるように見えますが、実は共通の心理的な理由があります。



攻撃的な態度の背景
 

 

攻撃的な態度を取る人は、自分の意見や感情を強く主張し、他人をコントロールしようとします。

 

これは、自分の弱さや不安を隠すための方法です。

 

攻撃的な人は、他人を攻撃することで自分を守ろうとします。

 

これは、他人の反応によって自分の価値を確認しようとする依存の一形態です。

 

「強く言えば、相手が言うことを聞いて譲歩してくれるだろう」といった、相手に対する甘えでもあります。



受身的な態度の背景
 

 

一方、受身的な態度を取る人は、他人の意見や要求に従順で、自分の意見を言わないことが多いです。

 

彼らは対立を避け、他人の期待に応えることで自分の価値を見出そうとします。

 

これもまた、他人の評価や承認に依存する一形態です。

 

「相手の言うことに従っていれば、後は相手が何とかしてくれるだろう」という責任の放棄でもあります。



共通する依存のメカニズム
 

 

攻撃的な態度と受身的な態度の両方に共通するのは、他人の反応に依存して自己評価を行う点です。

 

攻撃的な人は他人を支配することで、受身的な人は他人に従うことで、それぞれ自分の価値を確認しようとします。

 

どちらの態度も、自己肯定感の低さや不安感から生じるものであり、他人の反応に過度に依存することで自己を保とうとする試みです。



対処法と改善のためのアプローチ
 

 

このような依存的な態度を改善するためには、自己肯定感を高めることが重要です。

 

自己肯定感が高まることで、他人の反応に過度に依存することなく、自分自身の価値を認識できるようになります。

 

具体的には、以下のようなアプローチが有効です。


自己理解の深化

 

自分の感情や思考パターンを理解し、なぜそのような態度を取るのかを自己分析することが重要です。
 

 

コミュニケーションスキルの向上

 

非攻撃的かつ assertive(アサーティブ)なコミュニケーションを学ぶことで、他人との健全な関係を築くことができます。
 

 

専門家のサポート

 

臨床心理士やカウンセラーのサポートを受けることで、自己肯定感を高めるための具体的な方法を学ぶことができます。
 

 

 

攻撃的な態度も受身的な態度も、根底には他人への依存があることを理解することで、自分自身の行動を見直し、より健全な人間関係を築くための第一歩を踏み出すことができるでしょう。

 

相手に対して甘えるのではなく、自分で物事を選択・決断し、その結果に対して自分で責任を取ることが出来る、精神的な自立が大切です。

 

併せて、相手には相手の人生における選択と決断を行う権利があることも理解し、尊重するようにしましょう。

 

 

 

 


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