臨床心理士&公認心理師の
中村友一(なかむらゆういち)です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
「もっと早く伝えておけばよかった」
大切な人を失ったとき、多くの人が口にする言葉です。
コロナ禍を経験した私たちは、突然の別れや会えないままの喪失を体験しました。
心理学ではこれを 「あいまいな喪失(ambiguous loss)」 と呼びます。
死や別れが明確に実感できないため、悲しみや後悔が長く続いてしまうのです。
でも――だからこそ、今できることがあります。
それは「感謝を日常的に、能動的に伝えること」。
今日は臨床心理士として、そして人生を変えたいと願うあなたに向けて、 後悔しない生き方をつくる“感謝の習慣” をお伝えします。
あいまいな喪失が残す心の傷
コロナ禍では、家族の最期に立ち会えなかったり、葬儀が制限されたりと、喪失の実感を持てないまま時間だけが過ぎてしまうケースが多くありました。
心理学者ポーリン・ボスが提唱した「あいまいな喪失」は、
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存在は失われたのに実感できない(物理的喪失)
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存在はあるのに心が変わってしまった(心理的喪失)
この2つに分けられます。
研究では、こうした喪失がうつ症状や慢性的な不安を強めることが示されています。
一方で、別の研究では、喪失をきっかけに「外傷後成長(PTG)」が促される場合もあると報告されています。
つまり、喪失は私たちを壊すだけでなく、人生を見直し、成長するきっかけにもなり得るのです。
感謝を「待たずに伝える」ことの力
「ありがとう」は、ただの言葉ではありません。
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海外の研究では、感謝を日常的に表す人は幸福感が高まり、うつ症状が軽減されると報告されています。
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日本の研究でも、高齢者が感謝を意識すると健康行動が増えることが確認されています。
しかし、日本では「感謝すると相手に負担をかけるのでは」という“負債感情”が混ざりやすい傾向があります。
だからこそ、言葉だけでなく小さな行動で感謝を示すことが大切です。
例えば、
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相手の好きなお菓子を買って帰る
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手書きのメモで「ありがとう」を残す
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子どもと一緒に「今日のありがとう」を声に出す
こうした「能動的な感謝」は、相手の心を温めるだけでなく、自分自身の後悔を減らす力になります。
後悔しないための3つの習慣
1.「あいまいな喪失」に対処する
悲しみを言葉にすることで、心の整理が始まります。
2.感謝を“行動”で伝える
言葉だけでなく、小さな贈り物や手紙で表現してみましょう。
3.予測される後悔を意識する
「もし今日が最後だったら、何を伝えたい?」と自分に問いかける習慣を持つと、行動が変わります。
まとめ
人生を変えたいと願うあなたへ。
大切なのは「特別な日を待たないこと」です。
感謝を伝えるのに、誕生日や記念日は必要ありません。
むしろ、何気ない日常にこそ“ありがとう”を重ねることが、未来の後悔を減らし、心を強くするのです。
今日、あなたが誰かに伝える「ありがとう」が、未来のあなたを守ります。
行動の一歩
この記事を読み終えたら、スマホを置いて、すぐに誰かに「ありがとう」を伝えてみてください。
それが、あなたの人生を変える最初の一歩になるはずです。
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