臨床心理士&公認心理師の
中村友一(なかむらゆういち)です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
「気づいたらまた同じことを繰り返している…」
そんな自分にため息をついたことはありませんか。
夜の飲み会での暴飲暴食、ストレス発散のつもりでの買い物やギャンブル、つい手が伸びるお酒やスマホゲーム。
その瞬間は楽になったように感じても、翌朝には後悔や疲労感が押し寄せてくる。
この記事では、臨床心理士である私が、最新の心理学研究や実際の臨床経験をもとに「割に合わない習慣」を手放すためのステップをお伝えします。
なぜ「割に合わない習慣」に頼ってしまうのか
人はストレスや空虚感を埋めるために、短期的な快楽に走りがちです。
アルコール、ギャンブル、夜遊び、過食…。これらは一時的に気持ちを軽くしてくれますが、長期的には健康・経済・人間関係に大きなコストをもたらします。
心理学的には、これらの行動は「報酬系」と呼ばれる脳の仕組みによって強化されます。
ドーパミンが放出されることで「またやりたい」と思ってしまうのです。
しかし、本当に必要なのは「習慣そのもの」ではなく、その裏にある 心の空虚感や不足感をどう扱うか という視点です。
ステップ1:自分の習慣を「見える化」する
まずは、1週間の行動と支出を記録してみましょう。
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どんな時にお酒を飲みたくなるのか
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どんな気分のときにスマホゲームに没頭するのか
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その後、どんな気持ちになったのか
この「見える化」は、行動経済学でも推奨される方法で、無意識のパターンを意識化する第一歩です。
ステップ2:コストとベネフィットを比べる
次に、その習慣がもたらす「得」と「損」を書き出してみましょう。
例:
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お酒 → 一時的にリラックスできる(得)/翌日の頭痛・医療費・体重増加(損)
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ギャンブル → ドキドキ感(得)/お金の消失・罪悪感(損)
書き出すことで「割に合わない」と気づきやすくなります。
ステップ3:空虚感の正体を探る
多くの場合、習慣の裏には「寂しさ」「目的の欠如」「承認欲求」などの感情があります。
日記に「なぜ私はこれをしたのか?」と問いかけてみてください。
心理学の研究では、空虚感が強い人ほど衝動的な行動に走りやすいことが分かっています。
つまり、習慣を変えるには「心の穴」を見つめ直すことが不可欠なのです。
ステップ4:代替行動を取り入れる
「やめる」だけでは続きません。
代わりにできる行動を用意しましょう。
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お酒 → ノンアル飲料やハーブティー
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ギャンブル → ウォーキングやヨガでドーパミンを自然に得る
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夜遊び → 信頼できる友人とのおしゃべりや趣味の時間
小さな代替行動が積み重なることで、心の満足度は確実に変わっていきます。
ステップ5:専門家の力を借りる
「自分一人では難しい」と感じたら、迷わずカウンセリングを利用してください。
心理療法(認知行動療法や感情焦点療法)は、空虚感や依存的な行動を根本から変える効果があると研究で示されています。
まとめ
「割に合わない習慣」を手放すことは、単なる我慢ではありません。
それは 自分の心の声に耳を傾け、空虚感を癒し、人生を再設計するプロセス です。
子育てや家庭に追われながらも「もっと自分らしく生きたい」と願うあなたへ。
今日からできる小さな一歩を積み重ねていけば、必ず未来は変わります。
行動のヒント
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今夜、寝る前に「今日一番疲れた瞬間」と「その時にした行動」をメモしてみましょう。
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その行動が「割に合っていたか」を振り返るだけで、明日の選択が変わります。
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