先日の「中国語の発音について語ろう会 第2弾」でもご紹介したのですが、通訳がなぜ誤訳するのか?という疑問から始まり、中国語などの学習を効果的(というより本来の脳の力を発揮させる)にする方法として脳について学んでいます。
イベント「中国語の発音について語ろう会 第2弾」では、
●脳の働きは「気持ち」が大きく影響する
●目的・目標をはっきりさせる
●くり返すことで違いに気づく
に絞ってご紹介しました。
(それでも時間が足りず、十分にご紹介できず申し訳ありませんでした。)
今後、このブログで以下の本と中国語訳本とを見比べ、ご紹介してまいります。
![]() |
脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
814円
Amazon |
![]() |
図解 脳に悪い7つの習慣
500円
Amazon |
この2冊の本のそれぞれに中国語(簡体字)訳本があります。
まずは題名から:
日本語では2冊とも「脳に悪い7つの習慣」ですが、中国語訳は;
「脳に悪い7つの習慣」は;
“影响大脑的7个坏习惯”
“ yǐngxiǎng dànǎo de 7 gè huàixíguàn ”
(大脳に影響する7つの悪い習慣)
「図解 脳に悪い7つの習慣」は;
“高效记忆”
“ gāoxiào jìyì ”
(効果の高い記憶)
提升记忆力的7个习惯
tíshēng jìyìlì de 7 gè xíguàn
(記憶力を高める7つの習慣)
日本語の「脳に悪い7つの習慣」と中国語訳を見比べると、色々と学ぶことがありますが、やはり「動詞」に注目します。
日本語は情景などを「名詞」。つまりモノの名前を表現することで思いを伝える傾向があります。
それに対して中国語や英語は「変化を表す」ので「動詞」を中心として思いや情報を伝える傾向があります。
日本語の題名では「脳に悪い7つの習慣」と「…の習慣」ですから「名詞」です。
でも、中国語は、
“高效记忆”
は、「…記憶」と名詞ですが、
“影响 大脑 的 7个 坏习惯”
にしても、
提升 记忆力 的 7个 习惯
にしても、「~に影響する」“影响”とか「~を高める」“提升”という「動詞」が使われています。
※日本語では単語の最後が「ウ段(う、く、す、つ、ぬ、ふ、む、ゆ、る、う。)」で終わります。
私たち、日本語を母語としている者は、「脳に悪い7つの習慣」を中国語に訳する時、このような訳にするでしょうか?
(先日、中国語学習相談をした方は「百万年無理!」とおっしゃっていましたが・・・)
動詞は何を使うか?
そうなのです。
私がいつも申し上げる「中国語は動詞が重要」の意味はここにあります。
日本語を中国語を使って表現する。
その時に考えなければいけないことの一つに「動詞は何を使うか?」があります。
主語(というか話題のテーマ)を補う必要もあります。
でも、それ以上に大切なのは「動詞」。
中国語は「変化」を伝える言語。
これまでなかったけれど新たに食料が見つかった。それはどこにあるのか?
日本語の場合は、
古池や かわず飛び込む 水の音
閑かさや 岩にしみいる 蝉の聲
など、「音」とか「声」のように「名詞」で表現する「静的」表現で、中国語は「変化」や「動き」を表現する「動的」表現。
私はこのように考えて、翻訳や通訳をしています。
さて、引き続き、「脳のしくみ」を学びながら同時に日本語表現と中国語表現の違いを楽しみましょう!



