さて、長井鞠子さん。
中学校で本格的に英語を学んだのですが、高校三年のとき、交換が留学でアメリカテキサス州ダラスに行かれました。
「ケネディ大統領が暗殺された場所」
“约翰·甘迺迪(甘乃迪)(John F. Kennedy)遭人暗杀的地点”
“ Yuēhàn ・ gān 迺 dí ( gān nǎi dí ) ( John F . Kennedy ) zāo rén ànshā de dìdiǎn ”
※ケネディの漢字での表記方法が、台湾と大陸では違います。
台湾では“约翰·甘迺迪(甘乃迪)”。
大陸では“约翰·肯尼迪”
として有名なダラス。
長井さんが滞在していたのは1961年~1962年で、大統領が暗殺されるのは1963年11月22日。
当時はまだ一般の日本人が聞いても「ダラス?それ、どこ?」と首を傾げるようなところでした。
当时一般日本人听到这个地名都会觉得好奇: ”达拉斯在哪里?“
Dāngshí yībān Rìběnrén tīngdào zhège dìmíng dōu huì juéde hàoqí : ” Dálāsī zài nǎli ? “
とのことです。
そんなダラスに出発するとき、見送ってくれた友人が言った言葉が、
「鞠ちゃん、ダラスに行って、だらスなくならないように」
"小鞠,去了达拉斯,可不要变得邋邋遢遢啊。"
“ Xiǎo jū , qù le Dálāsī , kě bùyào biànde lālātātā a .”
邋邋遢遢 ピンインlā・latātā
形容詞 (〜的)⇒邋遢 lā・tā .
邋遢 ピンインlā・tā
形容詞 (身なり・衣服や家の中などが清潔でなく,整理されておらず)だらしない,汚らしい.
(Weblio 白水社 中国語辞典より)
これは仙台弁だそうですが、この言葉が忘れられないそうです。
「だらしない」の「だらし」と「ダラス」をかけて・・・
こういうものを説明すると全く面白くないのです。
翻訳でも通訳でも、こういう「ダジャレ」は翻訳者・通訳者泣かせです![]()
"小鞠,去了达拉斯,可不要变得邋邋遢遢啊。"
の中国語の意味は、
「鞠ちゃん、ダラスに行っても、だらしなくならないでね。」
ダジャレがなくなっています。
“邋邋遢遢”は「だらしない」という意味ですが、「だらしない」と言っても日本語には色んな意味があります。
日中辞典では;
1.(しまりがない)
[慎みがない]不检点;
[行動が]散漫;
[不道徳である]放荡;
[理性がない]没规矩;
[服装が]衣冠不整;
[きちんとしていない]邋遢;
[態度などが]吊儿郎当。
2.(ふがいない)
没出息,不争气。
と様々な意味があります。
この内“邋遢”は「しまりがない」「きちんとしていない」という意味での「だらしない」ですからいいのですが、もしこれが“放荡”だったらちょっと問題発言ですよね。
このように日本語にしても中国語にしてもその使われ方で様々な意味があったりします。
そのうち、どの表現がもっとも適しているのか。
これを探るにはまるで読心術のように、作者や話者の心を読む必要があります。
どうやって読むか。
それは脳科学が教えてくれたのですが別の機会にご説明します。
外国語を学ぶのは本当に面白いです。
