もし、二浪することなければ、私は龍谷大学で心理学を学び、そして教員になっていたでしょう。
浪人時代から塾の講師をしていたし、難しいことをなんとかしてわかりやすく理解しやすくすることがとても楽しかったのです。
学費の支払期限を忘れていたという大失態で、二浪することになったのですが、二浪して、晴れて関西大学文学部中国文学部に合格し、それからは中国語一筋、中国一筋、日中関係一筋(全然一筋ではありませんが)に生きてきました。
2000年以降は中国語教育にも携わるようになり、日本語教育も学び、外国語の教育法では英語の教育法なども学びました。
特に影響を受けたのは、ご近所さんの英語教室(英語脳クリニックCATCH)の「学び方を学ぶ」という考え方です。
この教室の代表は、英会話の学び方を教える。そしてそれを学び取って速く、ここを去ってほしい(月謝を払わない)と言っていました。
外国語教室、スクールの経営を考えるとこのようなことはとんでもないことです。
一度来た生徒さんにはできるだけ長くいて欲しい。
そう思うのが当然なのでしょうが、教育というものを考えた時、それは違うと思うのです。
そんな私がアクティブ・ラーニングと出会い、能動的な学習があることを知り、そして学ぶことは本来楽しいものであるということを知った時にであったのが、
ブリッジ・りんご塾いなえ校の田中力磨先生であり、力磨先生のご友人であるふるやまんのお考えは、まさに教育者だと思います。
脳科学的にも何かを学ぶには自分が好きで、興味があることしか学ぶことはできません。
詰め込み式や、テストで点をとるための勉強では面白くない。
面白いと感じないと脳は十分に機能してくれない。
でも、お二人がされているのは、アドラーが言う、教育の目的そのものだと思います。
教育とは「介入」ではなく、自立に向けた援助
教師や講師は援助はできます。
でも、学ぶのはあくまでも受講生であったり生徒です。
そして学ぶ、勉強するのは自立するため。
ふるやまんは語ります。
わからないことがあったらちゃんと調べる。
先生から聞いたことでもホントかどうかを調べる。疑う。ネットで調べたらある意見があった。でもそれを鵜呑みにすることなく他の意見も取り入れ、より良い意見を考え出す。
こういうことができるようにするのが「ちゃんと勉強する」ということ。
私は中国語の学習方法しか教えることができませんが、お二人には日本を、いえ、これからの世界を背負って立つ人材、あるいは、自分でしっかりと考えて生きていく、そんな人材を育てていただきたいと思います。
育脳を提唱している脳科学者、林教授は著書の中で次のように述べています。
脳の仕組みを子どもの教育に活かす。
・4~7歳:
思考中枢の海馬回で発生する「自己管理能力」を高める『気持ち』の成長。
・7~10歳:
自分の力で生きていくために必要な「自主性の気持ち」が生まれる。
どんな困難な状況でも乗り越え、勝負にも強くなる「気持ち」を本能的に持つようになる。
教育とはこれらの力を伸ばすこと。
そのためにはやはり詰め込み式教育ではなく、お二人のように自学自習で教師や講師は援助に徹し、生徒の「自主性」を伸ばすようにする。そして、「生きていく力」を身につけてもらう。
テストで点をとることも大事でしょうが、一生のことを考えると、生き抜くための知恵をつけることは大切だと思います。
中国語学習では、人に頼るところは頼り、でも、あくまでも自分で解決していく方法を考える。
そういう力を身につけてもらうことが大切だと思っています。
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