日本語能力試験を受験するために試験勉強をしていた時に、世の中には色んな教授法があることを学びました。
特に外国について先人が色々試行錯誤していることもわかったのですが、最近、気になる教授法があります。
それは、フォアグラ式教育(法)です。
私がこの言葉に出会ったのはアクティブ・ラーニングの本だったと思っていたのですが、どうやら、先日、ついにお会いできた田原真人氏がこの言葉の考案者のようです。
(田中力磨先生、ありがとうございます。先生に教えていただいた通りでした。)
・フォアグラ型教育から対話型教育へのシフト|田原真人公式ブログ
田原氏によると、パウロ・フレイレ著 『被抑圧者の教育学』という本の中に、
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この本では、子どもを単なる容れ物だと見なして、お金を銀行に貯金するように、子どもに知識を流し込んでいく教育を「銀行型教育」と呼び、対話型教育へのシフトを呼びかけている。
と言いますが、田原氏はこの「銀行型教育」がしっくり来なかった様子で、これを「フォアグラ式教育」という言葉で表現しています。
この「フォアグラ式教育」。
田原氏はその鋭い分析能力で深く分析されていて奥が深いので是非、田原氏のブログを読んでいただきたいのですが、ここでは表面的な理解として「知識の詰め込み式教育」としてご紹介します。
「フォアグラ式教育」=「知識の詰め込み式教育」とは今の日本の教育事情です。
(もっとも、2020年度からはアクティブ・ラーニングの考え方を取り入れた新しい学習要領がスタートします。)
(2020年度、子供の学びが進化します!新しい学習指導要領、スタート!|暮らしに役立つ情報|政府広報オンライン)
(新しい学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の視点からの授業改善を重要視しています。)
とはいえ、これまでの学校教育だけではなく、外国語教育もそのほとんどが「詰め込み式」であり「フォアグラ(生産)方式」だったと思います。
これは、仕方のない面もあります。
教育とは本来的な「教え育む」ということから離れ、何かの目標があり、たとえば、一年間で達成しなければならない目標がある。
それを達成するのが教育だと思われてきていました。
でも、これはフォアグラを作るように、受ける側の事情をあまり考慮しない方法だと思います。
そのため、私が講演をしたある高校では、1年生の3学期には、中国語学習にまったく興味のない生徒がいるという事態になっていました。
もともと、「学ぶ」というのは楽しいものであるはず。
知らないことがわかるようになるというのは知的好奇心をくすぐるもの。
でも、どうして学ぶことに興味がなくなるのか。
それは受け手のことを考えず、一方的に知識を詰め込むやり方に問題があると私は考えています。
突然ですが、クイズ番組はお好きでしょうか?
だとしたら、クイズが出題され、すぐに答えを教えてもらうのはどう思いますか?
あるいは、映画が好きな方にお聞きします。
「ネタバレ」されてしまうと映画を見る面白さが半減するのではないでしょうか?
例えば中国語なら、四声を教える時、まず、次のような図を受講者に見せ、それを元に四声の説明をします。
教える側はなんとかわかりやすく説明しようと必死ですし、わかりやすく説明することが教える側のテクニックだと思っています。
でも、これって、詰め込み式ではないですか?クイズでいうと、答えを先に言っていませんか?
もし、この表を学習者が自分で作ることができたら、その学習者は完全に四声をマスターしたということですし、その「答えを見つける力」は今後、他のことにも応用することができます。
多くの中国語を用意する。
そして、それを聴き、分析することで学習者自身が自分でこの中国語の四声という法則を見つけ出すようにする。
(この時の資料作りや対応こそが教師や講師の腕の見せ所)
こうすることで、学習者が自分で考える楽しさを知ることができると思います。
(見守り型の保護者さん。|ブリッジ・りんご塾いなえ校:田中力磨のブログ)
でも、実際は難しいようです。
受講者は「お金を払っているのだから知識を詰め込んで欲しい」ようです。
上述のような方法では、「何をもたもたしている、お金を払っているのだからさっさと答えを教えろ!」と思うようです。
この考え方もわかります。
例えば、中国語検定を受験する。
合格のため必要な知識を出来るだけ早く効率的に詰め込む必要があるのなら、詰め込み式は効果的な学習方法です。
そして、詰め込む知識を厳選し、それを詰め込みやすいように工夫するのが講師の役目でもあります。
でも、そうではない時、中国語を学ぶことを楽しむ。ということなら、詰め込み式ではなく別の方法がいいと思います。
私はこれからこの詰め込み式、フォアグラ式教育(法)ではない、中国語学習方法を模索していきます。
と思いつつ、電子辞書(中日大辞典)で別の単語を見ていたら次の言葉が飛び込んできました。
“填鸭式教学法 tiányāshì jiàoxuéfǎ”
(詰め込み教育)
この反対は、
“启发式教学法 qǐfāshì jiàoxuéfǎ”
(発見的(自学自習的)教授法)
ネットで“填鸭式教学法”を調べて見ると2014年の記事ですが、次がありました。
(オーストラリアの専門家曰く:中国の「詰め込み式教授法」が子供の教育をさらに成功させている)
そうなのです。
「詰め込み式」「フォアグラ式」が悪いというのではありません。
(もっとも、田原氏の分析では「フォアグラ式」には怖い一面がありますが)
目的に応じて「詰め込み式教育」が適切な場合もあります。
でも、「詰め込み式」「銀行型」「フォアグラ型」は『(受講者の)考える楽しみを奪っている』ということを忘れてはいけないでしょう。
私は中国語を学びたいという方には、まず、学習カウンセリングを行い、ヒアリングをします。
今のレベルは?どのようなことに興味があるのか?目標はなんなのか?目的は何なのかなど。
そしてどのように学んでいくか、学び方や教材について一緒に考えます。
「フォアグラ式」が適切だと言う場合、適した教材を推薦し、質問事項があれば連絡するように言います。
そうでない場合、受講者の希望に合わせた形にするのですが、ポイントは「学ぶことの楽しさ」です。
ですから、反転授業やアクティブ・ラーニングを取り入れ、楽しく効果的に中国語を学び、使える中国語をマスターしていただきます。
このブログの名前が「京都山科中国語学習会」から「SC神戸中国語スクール 京都校」に変わり、悩める中国語学習者にお力になりたいと思っています。
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初回は無料。
(以前、受けた方も初回とさせていただきますので気軽にご連絡ください。)
いやいや、学習カウンセリングは必要ない。ただ、話を聞いてみたいというだけでも歓迎です。
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