【4】並行次元の分岐と収束 | 沈黙こそロゴスなり

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パラレルワールドという言葉はご存知だと思います。例えば並行する2つの次元はそっくりで、向こうには向こうの世界の自分がいて、生活している…
SF小説によく登場するこの概念は、実は量子力学の世界では現実に有り得ることだと考えられています。
並行次元が確かに存在し得るという考えをもたらしたのはドイツの物理学者ハイゼンベルクでした。彼は不確定性という量子の振る舞いについての原理をとなえました。それはシュレーディンガーという物理学者によって間違いではないことが証明されています。
不確定性原理についてシュレーディンガーは猫の例をあげてわかりやすく解説しているのは有名な話です。

さて、不確定性原理によれば量子の振る舞いは確率としてとらえられます。遅延選択の実験結果が表しているように、量子が波動として振る舞うのか粒子として振る舞うのかは、観測者側が決定できるからです。
例えば、遥か彼方の宇宙から飛んで来た星の光(光子)を波動として観測するのか、粒子として観測するのかは観測者が決定できるわけです。
そうなると、星から発射された光子が観測者に届くまでの間、その振る舞いがどちらなのかわかりません(決定されていません)。言わば、それは波動であり粒子であるという2つの状態が重なり合っているわけです。

この原理が全ての量子にあてはまるならば、すべての物質は、確率上あり得る全ての状態で重なりあっていると言えるのです。

つまり、私一人とってみても、何通りもの自分が同時に重なり合い存在している…
それが並行次元というわけです。

では重なり合っている複数の自分の中から一つの選択肢を選んでいるのは何なのでしょうか?


例えば、私がハンバーガーショップへ行って、何を選ぶか迷ったとします。ハンバーガーにするのか、ホットドックにするのか。この瞬間、私は2つの次元に分かれます。ハンバーガーを選んでいる私と、ホットドックを選んでいる私です。
この並行する次元は同時に重なり合って存在し、それぞれに歩み始めるのです。
実のところ、並行次元はこのように選択肢の度に無数に枝分かれしていきます。

その無数に広がる選択肢の中から、その一つを選んで体験している「私」こそ、私の意識そのものなのです。

つまり、もしも意識がそのフォーカスを自由に変えることができたらどうでしょうか。
可能性としては、直近の選択の結果を違うものに選びかえたり、掛け離れた選択結果、例えば男ではなく女に生まれた自分や、離れた地域に住んでいる自分、違う時代に住んでいる自分などにも意識を切り替えることが可能であることを意味します。

実際のところ分岐した並行次元は、そのまま分岐し続けるわけではありません。
直近の選択結果が同じであれば、その時点で1本に収束します。
言わば、並行して走る何本もの線路上にいくつものポイントがあるようなものです。
そのうえを走る「意識」という列車はポイントごとに、自由に路線を切り替えて行くことが可能なのです。


そういう観点から考えていくと、並行次元とは、私たちが目にしているこの世界の中に、重なり合いという状態で、見えない形で存在しているのと同時に、見える形でも存在していると言えます。
特に掛け離れた結果ほど、目に見える形で現れている可能性が高くなります。
また、時間軸上でも同じことが言えます。自分の過去世や未来世などは、並行次元の一つと言えるでしょう。
過去世ヒーリングなどで過去の書き換えを行っても、タイムパラドックスが生じない(ように見える)のはそのためです。

このようなことから推測できることは、世界は常に不確定であり、真に決定されているものは何もないということです。


これは摩訶不思議な話ですね。