『牯嶺街少年殺人事件』
台湾映画『牯嶺街少年殺人事件(クーリンチェ少年殺人事件)』の中のスラングシリーズ、第8弾。屌、太保、泡密斯、哈拉、鎯、馬西、蹺頭に続く今回のスラングはこれ↓
凱子 (kǎizi) ➡️金ヅル
ワルの出てくる映画やドラマで頻出の外省人系スラング。「吃〜凱子」の形だと「〜から金を巻き上げる、カツアゲする」という意味になり、映画の中ではそっちの方で出てくる。例えば飛機くん(ヒコウキ)が自分ちの店まで押しかけてきた不良たちに向かって言うセリフ(訳はたまり)。
幹什麼?吃我凱子啊?
なんだよ?カツアゲしようってのか?
小四が小馬にちょっと言い訳的に言う次のようなセリフでも。
沒有啦,他們吃我的凱子。
イヤ、あいつらにカネ取られそうになっただけだよ
そう、不良たちのスラング、「カネ」関係の語彙もなかなか多い。ケンカ、色恋沙汰、そしてカネの行き来……。60年代台湾の青春グラフティ…。
『孽子』
台湾ドラマ『孽子(Nièzi)』では第12集。老鼠(ネズミ)が一夜を共にした男からお金や時計を盗んだことを知り、楊師傅が老鼠を叱りつけるという場面で出てくる。
昨天你單獨出去釣凱子,(中略)你還偷了一堆東西,你把我的臉都丟光了
昨日お前は勝手に金ヅル捕まえに行って(中略)盗みまでしやがったな。俺の顔に泥を塗りやがって
「釣凱子」とは金ヅルを釣る、ここでは体を売る・男娼行為をするという意味である。この男娼行為、『孽子』の小説のなかではけっこうストーリーのベースにあるのだが、映画でもドラマでもほとんど描かれていない。
『她們創業的那些鳥事』
※2017年の記事に加筆しています
