白先勇の『滿天裡亮晶晶的星星』。かなり短い短編なので、ちゃんと辞書を引き日本語に訳して精読。
短編集『台北人』に収録されている一編だが、他の作品たちと少し毛色が違う。そう、今、爆笑中国語読書会で読み進めている白先勇『孽子』の世界を凝縮したような短編小説。タイトルにも書いたけど、『孽子』の序曲的作品だ。
だからとっても切ない。
彼らの舞台はいつも夜。闇夜の公園が彼らの小さな王国。
暗闇の中でしか輝けない満天の星も、泥の中に美しい花を咲かせる蓮も、彼ら。狂おしい肉欲は赤い月として象徴的に描かれる。
美しい男子学生に声をかけ公俗紊乱罪で逮捕された「教主」。出所してきたときには痩せ細り、拷問のせいで足を引きずっていた。哀れな姿であるはずなのに、決して威厳を失わない気高いたたずまい。
最後には、障害があって誰からも相手にされない美少年、小玊の肩を抱き、闇の中に消えてゆく。
……からの、『孽子』です。面白いよお。