台湾映画(2004頃~)ドキュメンタリー系映画ベスト3 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾華語は研究中(専門)、台湾語は独学中、台湾へはいつも一人旅!の、たまりが、台湾華語と台湾語、台湾旅行と台湾映画と台湾ドラマ、台湾文学について語り尽くします。詳しい自己紹介はテーマ「ごあいさつ」の中に。台湾語と台湾華語の違いについての説明もあります。

12.ドキュメンタリー&ドキュメンタリーみたいな映画 ベスト5

1位 ⇒ 『看見台湾(天空からの招待状)』2013
台湾の美しさを堪能した後に見せられる、自然破壊のすさまじい現実。作りものではない実際の映像なだけに、衝撃は半端ではない。今考えなければ、行動しなければ、美しい台湾はいつか失われる。見た者すべてに危機感を抱かせるこの映画は、台湾政府をも動かしたという。わたくし、この映画を見るまでにはなかなかの紆余曲折を経たのであるが、いやあ、よかった、本当に見れてよかった。映像もよかったけど、音楽がまた素晴らしい。『セデック・バレ』の主役、モーナルーダオを演じた林慶台さんの即興歌が、美しい台湾の映像になんとマッチしていることか。泣けます、ホント泣けます。台湾は本当にすごいよ。この映画はドキュメンタリーながら、わたしの総合ベスト3には入っている。ベスト1かもしれない(以前の記事も読んでね)。

2位 ⇒ 『不能没有你(あなたなしでは生きて行けない)』2009
泣いた映画部門の堂々第1位だったこの映画。ドキュメンタリーではないが、社会問題に切り込んだ、「ドキュメンタリーみたいな」映画である。2003年に台北で起きた実際の事件――法律の隙間で無戸籍となってしまった娘を救うために父親がやむにやまれず危険な行為をして逮捕された――を元にして作られた。一緒に見に行った台湾朋友AさんとBさんの二人とも、事件のことは知っていたらしい。監督は、あの『白色巨塔』でジェリーのライバル医師を好演した戴立忍(レオン・ダイ)。さすが、レオン・ダイ!イケメンで演技がうまいだけじゃなかった。台湾のきらきらした光の部分しか見てなかった私に、ちゃんと目をあけて心を開いてアンテナを立てて物事を見なさい。と教えてくれた衝撃の作品だった。貧しい父親と戸籍のない娘。二人が何の悪いことをしたというのか?何もしていないし、何か特別なことを望んでいたわけでもない。ただ娘を、普通に小学校に通わせたかっただけなのに・・・。事件を起こした父親が娘と引き離される場面からエンディングまで、ずっと号泣。誇張抜きでわんわん泣きました。劇場だったのでちょっと恥ずかしかったね。でも、この映画のヒットのおかげで、戸籍のないこどもを救済する運動が起き法律の見直しも進んだらしい。やっぱり、さすが台湾!なのであった・・・。

3位 ⇒ 『白米炸彈客(ライス・ボンバー)』2014
実際の事件を元に作られた映画で、上の『不能没有你(あなたなしでは生きて行けない)』とちょっと似た構図。詳しいことはちょっと前の記事で書いているのでもう書かないが、『不能没有你』に比べると役者さんたちの演技が熱くて濃いので若干演技過剰感というか作り物感があります、いや、これは映画なので作り物感あっても全然いいんだけどね(汗)。

4位 ⇒ 『媽祖廼台灣』(2014)
台湾の風俗・習慣をもっと知りたくなる映画部門の第4位に入れたが、ドキュメンタリー部門でも第4位。上の二つと違ってこれは完全なドキュメンタリー映画である。『明天記得愛上我』の主役任賢齊(リッチー・レン)が、台中の「大甲鎮瀾宮」が毎年行っている媽祖を祭るための徒歩行列祭礼に9日間同行しその様子を記録したもの。彼自身の製作&監督作品である。台中から出発し、彰化・雲林・嘉義(KANOの嘉義よん)のいくつもの廟を徒歩でめぐる行列。参加者は数百万とも言われている。台湾のお寺や廟に行ったことのある方ならお分かりと思うが、台湾の人々は信仰心が篤く、お寺や廟でいつも真剣にお参りをしている。わたしも台湾朋友Bさんママに連れて行ってもらったり、台湾朋友と一緒に拝拝に行ったりしたが、みな豪華なお供え物をし、紙のお札を燃やし、お線香をたくさんの神様に捧げ・・・本当に真面目な拝拝である。観光地の龍山寺などでも同じだからすごいと思う。徒歩での巡礼、日本のお遍路と共通するところも多いと思うが、そこは台湾。とにかくすべてがにぎやかで、実に楽しいドキュメンタリーであった。生の台湾語もたっぷり聞けて大満足!

5位 ⇒ 『冏男孩(ORZボーイズ)』(2008)
この映画は、台湾好きの日本朋友MちゃんがDVDに焼いてくれたものを見た、非常に珍しいパターン。「よかったよお、ぜひ見てね」と渡してくれたのだ。そういえば2位の『不能没有你』もMちゃんに誘われて見に行ったんだった。台湾朋友AさんとBさんも誘って。Mちゃん、アンテナするどい!でも今は韓流の方に行ってしまってさみしい限り。Mちゃーん、カムバーック!
で映画だが、実はドキュメンタリーでもドキュメンタリーみたいな映画でもない。でも入れるとしたらここだと思った。家庭に恵まれていないORZボーイズの話で、やっぱり台湾社会の問題が一つ大きなテーマになっている。最初見始めたときは、あれ?わたしダメかも。と思った。わたしの苦手なアニメ入り、わたしの苦手なテンポの遅さ、ちょっと苦手要素が多かったから。でも我慢して見てたら引き込まれた。子供二人、特に「二号」の演技のうまいことうまいこと。あれは演技ではない、というくらい自然ですごい。天才だわ、あの子。見どころはもうひとつ。こども「一号」の精神を病んだお父さん、最初誰かわからなかったがナントあの馬志翔(マー・ジーシャン)。『セデック・バレ』で凄みのある演技を見せ、『KANO』でメガホンをとった、あの馬志翔であった。あと、最後にも一人明星俳優が出てきます。ストーリーは予告編でどうぞ。