台湾語の方向補語 その2 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

台湾華語は研究中(専門)、台湾語は独学中、台湾へはいつも一人旅!の、たまりが、台湾華語と台湾語、台湾旅行と台湾映画と台湾ドラマ、台湾文学について語り尽くします。詳しい自己紹介はテーマ「ごあいさつ」の中に。台湾語と台湾華語の違いについての説明もあります。

4)「開始」を表す「起來」が結びつくことのできる動詞が中国語より少ない

方向補語“起來”は、中国語の場合、本来の「起き上がる、立ち上がる」という意味のほかに派生義として


①「~し始める」(下起雨来了)、

②バラバラのものをまとめる包起来(包む)、收拾起来(片づける)、团结起来(団結する))

③「~してみると」(看起来要下雨(見たところ雨が降りそうだ))

といった意味がある。


台湾語の方向補語“起來”にも「~し始める」の意味はあり


 火燒起來矣。

(火が燃え始めた)


 面紅起來矣。

(顔が赤くなってきた)



などと言うことができる。しかし、この「開始」を表す“起來”が結びつくことのできる動詞は中国語より少ないのが台湾語の特徴。例えば

 

   

【中国語】天上下起雨來了

  雨が降り出した。

          

【台湾語】天頂咧落雨矣
 雨が降り出した(雨が降っている状態になった)


のように、台湾語の場合は、“落雨(雨が降る)”という動詞に“起來”を組み合わせることができず、「雨が降っているという状態になった」と言うしかないのである。下の「歌う」も同様。

【中国語】唱起歌來了。 

 彼は歌いだした。

【台湾語】 咧唱歌

 彼は歌いだした(歌っている)




5)台湾語の「起來」は完成や付着、脱離なども表すことができる

台湾語の「起來」は「~し始める」という意味以外にも、完成や付着、脱離などを表すことができる。


 
衫緊洗起來。(シャツを早く洗いなさい)
   
冊攏收起來。(本は全部しまいなさい)
   
郵票搭起來。(切手を貼りなさい)
 
帽子戴起來。(帽子をかぶりなさい)
 
蓋掀起來。(ふたを取りなさい)
 
字攏拭起來。(字を全部消しなさい)