旦那が日本に住んでいた時の友人がいる。
彼はもう日本に住んで25年ほど経つだろうか、今も関東に暮らしている。
日本の国立大学を出ているから、日本語はペラペラ。
普通の会社に勤めている。

そんな彼が2年ほど前に日本人女性と結婚した。
彼は妻になる女性に「3年後にイギリスに移住したい。一緒に来てくれますか?」とプロポーズ。
彼女は承諾した。

ほどなくして妻が妊娠、無事に出産した。
いよいよ彼が「じゃあ、移住の日程を決めよう」と言い出したとき、妻は「アタシは行かへんで」となった。
彼からすれば「えー!!」である。

妻の両親が出てきて「そんな危ない外国に、娘と孫を送り出せない。帰りたいなら1人で帰れ」となった。
ならば何故に国際結婚を・・

妻は一人っ子。
生まれた子供が男の子なので、両親は「跡継ぎを外国にはやれん」と言った。
この「跡継ぎ」文化が、彼にしてみると「僕と妻の子供なのに、何故、妻の両親の仕事と家を引き継ぐ事になるのか?子供に選択肢はないのか?」と疑問でしかない。

例えば子供が医者になりたいと言っても、「跡継ぎやからアカン」というのが理解出来ない。
「跡継ぎだから、希望の職業にも就けないなんて、そんなの拷問じゃないか。奴隷じゃないか」と彼は言う。
そら、そうなるわな・・

夫婦間で話し合うべき問題に、そもそも両親が出てきている時点で、移住は難しいと思うのである。
そんな事で両親に決着をつけてももらわなければならない女が、外国に行き、ホームシックと戦い、言葉と文化の壁に立ち向かい、日本人であるプライドとそこの異文化の間で苦しみ、時に差別発言で罵声を浴びせられるやも知れない生活など、乗り越えられるはずがない。

やめとけ、やめとけ・・そのまま日本に住み、妻と妻の両親が機嫌よく暮らす事が、一番エエのとちゃいまっか?と、思う私は冷たいだろうか。

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