今日は歯医者であった。
口の中に変な骨が生えて来たから見てもらっていたはずが、いつのまにか先生がそれを忘れてしまい、なぜか今日は歯石取りになっていた。

予約は昼の1時20分であったが、12時ごろ受付の方から電話があり、「予約変更です。2時10分に来て下さい」と私の予定など無視で、変更になった。

2時に行ったが、結局入ったのは2時45分。
いつもの先生が「ごめんねー!!スタッフ不足で忙しいのよ!!」と言う。

いつもの歯科助手もいない。
先生は「今日は私が歯石を取るけど、助手がいないから、あなた自分のタイミングで吸引して」と言い、唾液を吸引する管を手渡された。

先生は「私、ガンガン行くから、私の邪魔にならないように吸引してよ!」と言う。
了解も何もないまま、先生は「レッツゴー!!」と言い、ガンガン歯石を取り始めた。

ここの医者は、自分が患者の顔を覗き込んで奥の歯を診るのではなく、先生に片手でアゴを持たれ、先生の見やすい角度になすがまま、されるがままに顔の向きを変えられるのである。
下の歯の時は、「アゴが首に付くほど、下アゴを下げろ」と言われ、再びアゴを持たれ・・・の繰り返しである。

物凄いスピードで、しかも手荒いため、痛みもさる事ながら、歯石を取る機械から噴き出す水しぶきで、顔面は水滴まみれとなり、先生は「あなた、顔ビッチャビチャよ(笑)」と笑ってくる。
知ってるわー!!

先生の手の速さと粗さで、私の吸引もワケが分からず、意味の無い頬の内側を何度も吸引してしまい、その度に先生に「ちょっと!!」と怒られるのである。
歯石を取った後は、歯磨き粉を手で歯に塗られ、電動歯ブラシでガンガン磨かれ、「口をゆすいで!!」と言われ、小さなコップに入った水で口をゆすいだ。

ベッドから起き上がると、先生が1枚のウエットティッシュを無言でくれた。
鏡を見ると、さっき先生に手で塗られた歯磨き粉が、頬から口周囲全体にカピカピになって乾いてしまっている。

ウエットティッシュでも取れず、苦戦していたら、先生が「それ、石鹸でないと落ちないわよ」と言い残し、「じゃあ次は12ヵ月後!!」と言って、部屋を追い出された。

顔中、真っ白なカピカピが付いたまま受付に行き、「次12ヵ月後との事でした」と言うと、受付の女性は「12ヵ月後は先過ぎるから、自分で良いタイミングを見計らって予約して」と言った。

この突き放し系サービスに慣れてしまったら、何とも面白い接客だと笑えるが、本当に私の歯はもう大丈夫なのであろうか・・?と不安で仕方なくなるのである。

イギリスは国民が納める税金で、あらゆる医療サービスが無料で受けられる。
ガン治療、出産、糖尿病患者のインスリン、透析、不妊治療、肥満患者のダイエット食品やジム通いの費用まで、全て無料。

せめて肥満患者に対するダイエット食品代やジム代などは、半額負担にでもさせなければ、税金ではもう無理が来ている。
結局、こういう歯科や看護師達のリストラに影響してくるわけであるが、この先、イギリスの医療システムは破綻して行くばかりである・・・。

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