義父が、マンチェスターの老人ホームに暮らす義父の母に会いに行くというので、通り道のショッピングセンターに連れて行ってもらうよう頼んだ。

何せ、カーライルにはロクな店が無いから、ダサくなる一方で、靴屋など1件しかない。
義母が娘を見てくれるというので、預けて行った。

片道2時間かけて高速をぶっ飛ばし、私はショッピングセンターで降ろしてもらった。車
もらえた時間は3時間半である。

買い物を大方済ませ、義父が迎えに来る時間まで15分あったので、車の中で食べれるものを探した。
何処も込んでいたが、人が少ないケンタッキーフライドチキンケンタッキーに急ぎ、お持ち帰りように買おうと並んだ。

カウンターには4人の女の子が働いていた。
4人とも、インド系である。

私の前に並んでいたオッサンが、「フィレバーガーと・・」と言うと、女の子は「ハンバーガーは無い」と答える。
オッサンが「いや、いや・・・フィレの・・・チキンの入った・・」と説明すると、女の子は「チキン?8個セット、10個セット、16個セットがあるけど・・」と答える。

オッサンは「いや、そうじゃなくて、チキンの入ったパンに挟んである・・」と説明するが、女の子は「何が欲しい?」と聞き返す。

この繰り返しが延々と続き、私は腹の中で大爆笑していた。
オッサンは気長に怒る事もなく、延々と説明し続けるし、女の子は全く違う答えを自信満々に答えるからである。

隣の子に聞けばエエのに・・と思い、横で接客している女の子に目を向けたが、そこもさっきから同じ客が、延々とオーダーし続けていた。
多分、4人はあまり英語が得意ではなく、新人なのであろう。

私はこういう光景を見ると、いつも自分や日本人を思うのである。
なぜかと言うと、自分が外国に初めて行った時、「私なんて、英語が出来ないから、どんなキツイ仕事だってもらえたらラッキー」だと、自分を低く見積もって仕事をしてきた。

したい仕事があったとしても、自分の英語に自信が無いから、尻込みしてしまう自分があったのである。
オーストラリアに住んでいた頃、知っている日本人学生の多くは、そうであった。

ペットホテルの受付ではなく、あえて犬のフン拾いのバイトに応募して働いていたり、腰をかがめて1日中ブロッコリーを採取する仕事をしていたりした。ブロッコリー

今思えば、そんな学生よりはるかに英語が話せない移民や学生達が、堂々とワタシ達、英語でけへんけど、何か文句あんの?・・・・・・!!!と働いてるやんか・・!!

そう、働いたモン勝ち、仕事もらったモン勝ちなのである。
「英語が上達してから・・」などと言っていたら、時間が経過するだけなのである。

私など、このヘロヘロ英語で、デパートで働けているのは、働きながら実践で覚えて来たからであって、何の勉強もしていない。
自慢にはならんが、実際にそうなのである。

客から「あんたの英語・・」と叱咤されても、ババア、うるさい・・帰れ!と思って来たからである。

このケンタッキーの4人組も、多分、自分の英語力にコンプレックスなど微塵も感じず、「だって、しょーがないやん?英語、分からんねんから・・」と思っているに違いないのである。

こういう英語が完璧じゃなくて、何が悪いねん?と開き直る強靭な気持ちがなければ、負けてしまうのである。

私は海外生活のおかげで、更に強さを増したのである。
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