人の「才能」について、考えたことがありますか?

       僕は、頭のいい人に、子供の頃から憧れていました。
         小学1年の時、夏休みの図工の宿題で、
      クラスメイトが動きのある亀(かめ)を作ってきたのを、 
         昨日のことのように思いだします。

      高校1年の文化祭の時、1組の展示企画を見て、驚きました。
    そんなアイデアが、どこからでてきて、こんなに凄いのができるの?

       同じクラスの友人が、運動会のクラスの看板を作る時、

           その絵の上手さに驚きました。

     高校2年の文化祭の時、彼はパンフレットの1ページを描きました。

 

       

       17歳の時、その時の原稿を、なぜか?僕が持っています。

      

   その頃、クラスの委員長をしながら、人の才能に関心を寄せていました。

   高校3年の時、卒業文集の表紙の絵を、隣の3年2組の女の子に頼みました。
  それまで、彼女とは、クラスが違ったので話したことはありませんでした。
          「いつも、何してるの?」と聞いたら、

        「絵を描いてるわ」と、20分ぐらい話しました。

  彼女は、現役で県立の愛知県立芸術大学に入って、今も美術教師をされながら、
             画家として活躍されています。

 

             

         その時の卒業文集の表紙/絵:島田加寿子さん

 

       

 

               2022年8月4日

 

      

 

   ウォルター・ミシェルの『マシュマロ・テスト 成功する子・しない子』

 (早川書房2015年)は、人の成長する長期的な調査の上での行動心理学として、

  素晴らしい1冊です。
  目標を設定して、楽しみを先延ばしに努力を積み重ねる能力が、

  その後の人生に影響すると解明しています
 

    


     「決められた時間、食べるのを待ったら、もう一個あげるわよ」

 

      待てる子は、約3分の1だそうです。

      その後の数十年の追跡調査の結果に、とても関心を寄せました。
 

 

      何かをするにしても、それには時間が掛かります。
      アンダース・エリクソン著(フロリダ州立大学心理学部教授)
     『超一流になるのは才能か努力か?』(文藝春秋2016年)で、

      p156「一万時間の法則」はなぜ間違っているのか?

国際的なピアノコンクールで優勝するピアニストは、三〇歳前後であることが多い。
ということはおそらくそれまでに二万から二万五〇〇〇時間の練習を積んでおり、
一万時間というのはその半分に過ぎない。


       p282「生まれつきの才能」を裏付ける証拠は一つもない
 

      

     

 

  これは、何かをするにも、その結果の楽しみまでの努力の積み重ねがあり、

       その到達までの「先延ばしの能力」が必要になる。

 

              

 

  このことは、アンジェラ・ダックワース(ペンシルベニア大学心理学教授)も
      『やり抜く力』(ダイヤモンド社2016年)で述べています。

 p57 「才能」が重要ならば、「努力」はその2倍も重要であることを説明する。

     p122  ひとりが賢くなると、まわりも賢くなっていく

       彼女の魅力的な講演を、ネットのTEDで見ることができます。

 

 

 

         書店のビジネス書のコーナーに行くと、
    「すぐやる」「先延ばしにしない仕事術」などのタイトルを見るけど、
            僕も、何冊も読みました。
         でも、納得できない違和感がありました。


       

 

             

   アダム・グラント著『ORIGNALS 誰もが人と違うこと」ができる時代』
      (三笠書房2016年)に、明確に述べられていました。

 p164 先延ばしは、クリエイティブな仕事には特に有益であることが分かった。
 

     

 

       努力を重ねた「先延ばしの能力」の法則が、
              ここにある。

 

 

          (2023年1月7日 加筆修正)