抜糸を終えて、日常が少しずつ戻る一日 | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住22年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

抜糸が終わり、

体の力がふわっと抜けて、

私の日常が少しずつ戻って来る。




日本の皆様

おはようございます。





一週間前、厳密には8日前、

手術を受けにフィレンツェ大学病院に向かっていた日とは

天と地の心持ち、

ハイテンションで、車中でお喋りを繰り返す。



コーチゾン剤の副作用もあるのだろうが、

ここのところ毎日、午前中は、絶好調である。




イタリアでは、それほど饒舌ではない私が、

お喋りになるのは稀なことではあるが

いち早く、クリスマス休暇に入った主人は、上の空。


自分の世界にいるようだった。



待ち時間は長かった。

待合室には次から次へと新しい患者が増えて行く。


一向に名前は呼ばれなかったが、

術後の人は優先されるようで、

中待合に入った。


が、またそこからが長かった。


仕事をしながら待つ。



ようやく名前を呼ばれ、診察室へ入ると、

執刀医ではなく、


別の女医さんと看護師、

そしてインターンか?男女二人の若いドクターらしき人がいた。


女医さんは若い二人に、

私以外の患者の色々なことを説明しながら、

私の抜歯に取りかかる。



縫合箇所の回復は順調。

お酒もOK。

テニスも後一週間待ったら再開できる

とのことだった。


医者の言葉は、薬よりも効く。



プラシーボ効果ではないが、

いっきに元気が身体の中から湧き出す。



入院病棟に持参したパンドーロを持って行き、

看護婦さんたちにお礼を言う。



そして、フィレンツェ大学病院内のヘルプセンターの女性の元へ向かう。

彼女の助けがなければ、これほど早く手術に辿り着けなかったから。



お礼と日本のお茶を渡し、

今日の大仕事はおしまい!




となるところだったが、

プラシーボ効果で元気が出て来ている私は、


家に直行ではなく、途中でおろしてもらい、

お誕生会パーティー用のまぐろを買いに中央市場へ行く。







そして、その足で来年の手帳をモレスキンで買う。

毎年、同じ手帳。

色だけ変える。


ここ10年くらいの定番。





来年用は赤に、金字で名前を入れてもらう。



さあ、来年はどんな年になるだろうか?



毎日、一つ一つできることが増えて、

回復の兆しを丁寧に観察していた私の視点が


遠くへと伸びて行く。


こうした何気ない一日の積み重ねが、

私の手仕事の土台になっている。






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日々のフィレンツェの光や時間の中で、ひとつひとつ手作業で制作しています。


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