AIで思いやりのある医療を | ふーちゃんのブログ

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私のブログは、離れて暮らす子どもたちと孫たちに向けて書いています。

こんばんわやや欠け月
 
 
 
 
 
図書館へ寄ってからおばあちゃんのオンライン面会に行きました。
踏切を今日は3回通過したのですが、
3回ともめったに通らない電車の通過を待ちました。
1両編成なのが田舎らしい。
気づけば田舎に戻って来てから電車に乗車したのは、
いつだったかわからないくらい昔のことになりました。
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
「ディープメディスン(深遠なる医療)」という言葉を知りました。
AIと医療のありたい未来の姿を描くという現役医師の
柴田裕之(訳)、エリック・トポル著、中村祐輔(監修)
『ディープメディスン』AIで思いやりのある医療を!
ー2020年5月発行ーから。
 
 
 
 
深遠なる医療
ディープメディスン
AI(人工知能)医療の時代に入ったばかり。
そのAIのもたらす未来の医療はディープメディスンと名づけることができる。
それは3つのディープからなる。
 
 
①個々の人間のディープな細部にわたるデータ。
それにはDNAゲノム、タンパク質などの解剖学的特性・生理学的特性
といった生物学的特性のほかに、
病歴や社会歴、行動歴、家族歴のすべてが含まれるかもしれない。
 
 
 
②AIによるディープラーニング。
 
 
③患者と臨床医の間の、心の底からのディープな共感とつながりであり、
これが最も重要な構成要素である。
AIによって医師の診断能力が上がった先で大事になるのは、
最も高い水準の情緒知能(EQ)を持つ医師の存在なのだ。
 
 
患者と医師の適正なバランスを見極めなければならない。
ディープメディスンは非常に望ましいものであり、
医療を空前の水準まで引き上げるものだろう。
 
 
 
 
シャロウメディスン
一方、「シャロウメディスン(浅薄な医療)」とでも呼べる医療の実態がある。
 
アメリカでは頻発する誤診が社会的な問題になっている。
不必要な検査や処置も多い。
その原因は、患者と医師が心を通わせるどころか、
心のつながりが途絶していることにある。
 
アメリカの診療時間は初診の場合で平均12分、
再診となればなれば7分である。
しかも、医師は
パソコン画面上の電子カルテとキーボードによる入力に気を取られ、
患者と目を合わせる時間は限られている。
 
 
こうした医師と患者の浅いつながりは、
誤診の温床となるばかりではない。
個々の患者をきちんと個別に評価しない一律な検査、
処置、投薬が、膨大な無駄と患者への負担を生じさせている。
 
 
医療、とくに医薬品は、アメリカで医療費がかなりの増大を招いている一方で、
平均余命が他国よりも短くなっている。
アメリカは、あまりにもシャロウメディスン(浅薄な医療)を野放しにしている。
医療診断のやり方を変える必要がある。
 
 
 
 
AIと医療の現状
ディープラーニング
医学界は必ずしも新しいテクノロジーの採用に積極的ではなかった。
ディープラーニングの活用が進んでいるのは、
ゲーム、画像、音声認識、自動運転車といった分野であり、
それらと比べれば医療分野での応用はいまのところ限定的。
 
 
とはいえ医療におけるディープラーニングは大きな可能性を秘めており、
過去数年間にその成果は急増している。
たとえば、病院において臨床医のサポートを行い、
医師が診断に使うパターンの認識や機械学習を積み重ねている。
また、一般人が自分の健康や疾患を
今までよりもうまく管理できるように指導する、
バーチャルな医療アシスタントの働きも見せている。
 
 
医療における診断の不正確さなどの問題を改善するものとして
期待されているが、
現時点では満足のいくレベルには達していない。
 
 
 
 
パターン中心的医療
AIは、放射線科医、皮膚科医のような、
画像診断によるパターン認識が多くの仕事を占めている
「パターン中心的医療」を担う臨床医のサポートが期待できる。
人から採取した組織のスライドを調べ、
病気に最終的な診断を下す役割を担う病理医についても同様だ。
 
 
AIはいずれそうした医師に取って代わるのではないかという言説もある。
が、当面そのようなことはないだろう。
たとえば胸部X線写真を「肺がんを除外する」
という目的に特化して診断するのであればAIは抜群に正確でありうる。
しかし、放射線医は画像を俯瞰的に調べて
肺がんの兆候を探すだけでなく、
肋骨骨折や心肥大など、
ほかの異常にも注意を配ることができる。
 
 
 
 
深淵なる共感にもとづく医療
時間という贈り物
AIは医療を根本から変えようとしている。
いずれテクノロジーは、
医療に携わるすべての人々の仕事のあり方に影響を及ぼすことになる。
私たちは今のうちに先手を打って、
変化が必ず正しい方向に向かうようにしていかなくてはならない。
 
 
 
とくに重要なのはAIがもたらす時間という贈り物だ。
現在半数以上の医師が燃え尽き症候群の状態にあり、
若い医師の4人に1人以上という信じられないほどの割合が明らかにうつ病だ。
 
 
 
アメリカでは毎年、300~400人の医師が自殺をしている。
燃え尽き症候群は医療過誤につながり、
医療過誤が燃え尽き症候群をさらに悪化させる。
患者との時間に加えて、自分のための時間、
家族や友人と過ごすかけがえのない時間を増やすことは、
こうしたワークライフバランスの改善の第一歩となるだろう。
 
 
医師と過ごす時間が増えることで入院率が下がることなどを
報告する研究もある。
患者が受ける医療の質と健康状態の改善にとって、
時間は不可欠。
診療時間が長くなれば、コミュニケーションが深まり、
相互の信頼が築かれる。
手術などの予後の経過も良くなり、
その後の費用も抑えられることがわかっている。
 
 
ある試算では、AIとテクノロジーの影響により、
臨床医全体で平均すると25%以上の時間が節約され、
患者の治療や介護に回せるようになるという。
 
 
 
 
共感、そしてプレゼンス
今日の医療は、患者やその家族に対する共感が不足している。
時間という贈り物は
まずこの共感を取り戻すために使われなければならないだろう。
 
 
 
人間的な共感は私たちと機械を差別化してくれるものだが、
人間が人間的であることに不可欠な特徴のほんのひとつでしかない。
 
 
 
愛すること、夢を見ること、好奇心を抱くこと、文化を育むことなど、
たくさんある特徴のうちの1つである。
機械と人間を隔てるこの溝は、
「存在感」「プレゼンス」とでも呼びうるもの。
この境界があいまいになることを私たちは許してはならない。
 
 
共感は、苦しんでいる他者に向き合う能力に欠かせない。
苦しみの軽減は、共感を第一歩とした人間同士の絆を拠りどころとしている。
 
 
 
傾聴、そして身体的接触
患者が医師のプレゼンスを望むことが大切だが、
現在の臨床医が直面している非常に強い時間的プレッシャーは、
患者の声に耳を傾ける態度をも奪ってしまった。
ある調査によると、診察の開始から平均してわずか18秒で、
医師は患者が自分の話に口をはさむという。
患者が自分の症状の経緯を語る機会を与えずに、
さっさと要点をまとめて診察を進めたがっている。
患者の感情を観察する機会がこうして失われる。
 
 
さらに時間の不足は、身体的診察への敬意を失わせているようだ。
時間をかけて身体的検査をするよりも、
心電図検査や超音波検査を指示するほうがずっと手軽なのだ。
 
 
 
身体的診察は手で触れることが基本で、
文字通り人間的なスキンシップという意味と、
別の人間に診てもらうために衣服を脱ぐという緊密な関係を象徴している。
服の上から聴診器を当てるだけでは十分ではない。
患者と医師の直接のコミュニケーションを高め、
絆を強めるためのものにしなくてはならない。
 
 
 
 
医学教育の改革
ディープメディスンがもたらす医療に対応し、
人間的な絆の重要性を回復するためには、
医学教育を根本的に改革しなければならないだろう。
現在の教育で重視されている生物学や生化学、論理的推論能力といったものは
依然として必要である。
しかし、暗記をする必要のある情報をすべて持っているシステムがあって、
常時利用が可能であれば、
そもそも人間が暗記する必然性はないのではないか。
 
 
医学や個々の患者についてのデータはアルゴリズムに任せる。
人間の医師は、患者と人間関係を築くこと、
苦しみにしっかり目を向けて、それを緩和することが主な仕事になるだろう。
そのとき求められるのは、
他者と共感をする能力、すなわち「情緒知能(EQ)」である。
これを育む教育が求められる。
 
 
 
人間とマシーンが協働する世界では、
人間的つながりの深刻な欠如を技術的に解決できる。
機械の支援を受けて、より人間味のある医療が可能となるのだ。
 
 
ディープメディスンがもたらすもの、
それはプレゼンス、共感、信頼、思いやり、
人間的であることに裏打ちされた真の医療である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なんでもAIになるのが嫌だなと思っておりましたが、
AIという新しい技術と人の生き方について深く考えさせられました。
 
 
おばあちゃんがお世話になっている病院で、
移り変わる医療の最先端を垣間見ることがあります。
現在の医療が、
痛みの排除とメンタルなケアの行き届いた患者中心のモラルの高い
優れたものであることを実感しています。
そのことを高く評価し、感謝しています。
 
 
ただ大きな病院であればあるほど、
パソコンの画面を見てはいるけれど、
こちらに視線は注がないお医者さんも会います。
医師のみなさんの実情も知れてよかったし、
考えさせられました。
 
 
 
おばあちゃんは、
とっても穏やかでやさしいケアがされていることを実感しています。
医療現場のみなさんに、心から敬意と感謝を申し上げます。
 
 
 
 
では、また明日^^
 
 
 
 

 

 

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