東京蔓(トンキンカズラ)と言うキョウチクトウ科の植物をご存知だろうか?中国語名称だと夜来香(イエライシャン)の方が有名かもしれない。
この日、いつものランニングコースとは違う場所で夕方ごろに丁度咲いているのを見つけた。名称の通り何とも言えぬ良い香りだ。
ちなみに、後で検索したら、この時期に花蓮県では食用に栽培されている夜来香もあるらしいので驚いた次第だ。
ところで夜来香と言えば、戦中の国策会社“満洲映画協会”の配給映画中で李香蘭(山口淑子)が主題歌として唄ったのが余りにも有名だ。
随分と昔になるが、サラリーマンで北京駐在時代に日中国交正常化20周年(1992年)劇団四季“ミュージカル李香蘭”を北京での舞台を拝見したのを思い出す。
舞台は戦中と戦後の中国大陸だ。日本人でありながら、旧満州帝国で陸軍軍部の宣伝中国人女優として“李香蘭”を名乗って女優活動したのが災いした。
戦後の混乱期、祖国中国を裏切った漢奸容疑で軍事裁判に掛けられ国外追放処分で辛くも極刑を免れた女優の一生を描いた実話に基づいたミュージカルだ。
日中の男女俳優が一緒の舞台でこのストーリーのミュージカルを日本語と中国語を交えて演じたのには感動した。両国俳優も中国人観客も皆泣いて拍手していたのが印象的だった。
あれから34年経過して、現在の双方国情と国交状態を鑑みると、この種の文化交流が途絶えて等しい。あの時は奇跡だったと思わざるを得ない。そして日々台湾で生活している私には更に複雑な心境となる。
