レアメタル(稀少金属)のビジネス案件 | 台湾で頑張る中高年オジサンの徒然

台湾で頑張る中高年オジサンの徒然

天安門事件(1989年)には北京に駐在、その後、広州、北京、シンガポール、台北、上海と中華圏を30年間渡り歩き、2019年9月無事にサラリーマン定年退職。これを機に台湾台北で起業、第二の人生を奮闘中。中華圏ベテランオジサンの目線で見た日々について綴ります。

高校2年生の時に履修した化学、物理・数学と共に文系の私には苦手な科目だった。元素記号:W、これがタングステンだと分かる方が居れば拍手喝采だ。

 

精密加工部品の製造販売で、仕事柄アルミ系、ステンレス系、チタン系を多く扱うが、タングステンの案件は珍しい。タングステンは金属の中でも融点が高く超硬で腐食しにくいのが特徴だ。稀少金属、所謂レアメタルだ。


昨今話題のレアアース(17元素)は数あるレアメタルの一種だ。その特徴から航空宇宙部品、半導体電子部品に使用されることが多いから貴重なのだ。産出国は埋蔵量共に圧倒的に中国が第1位だ。

 

さて…

 

台湾顧客からある部品の製造可否の打診を受けた。実物サンプル品を貰い受けた。中国某メーカー製検査装置に使用されている消耗部品だそうで素材はタングステン。見た目は複雑な形状ではないし、穴径も微小ではない。


では何故…


(顧客から借用した純正部品)


 

顧客の説明によると、本来は装置メーカーの中国側から直接購入するべきところ、昨年からレアメタルの海外輸出規制で入手困難になったのが原因だ。つまり製造の難しさではなく材料確保の難しさと言うことらしい。


余談だが、最近中国遼寧省に在る日系大手電機メーカー日本人社員がレアアース加工製品を不正?に国外輸出しようとして拘束されたらしい。

 

中国が輸出規制をしている以上台湾でも調達は少々困難は避けられないが、価格はともかく部品程度の少量ならば実は台湾だからこそ入手手段はある。


サンプル品から図面をおこして見積もった。引合い背景が背景だけに多少単価が高くても購入して貰えるとは思っていたが、早速ご注文をいただいた。


余程レアメタルが市場に不足しているのだろう。こんなところにビジネスチャンスが有る。正に台湾ならではの稀少なレアビジネスとも言える。


(弊社製造部品、純正部品より綺麗な仕上り)