◆名前を思い出せない外国人の彼女
彼女が頑張り過ぎていることが伝わってくる。
彼女は外国人だ。
でも、日本に長く暮らしているので、日本語は堪能
彼女を見ていると胸が痛み、声をかけたくなった。
が、どんなに思い出そうとしても、彼女の名前が思い出せない。
ちゃんと彼女の名前を呼びたいのに…
仕方なく、名前は呼ばずに話しかける。
「そんなに無理しない方がいいよ」
すると彼女が怒って言い返してきた。
「じゃあ、どうしたら出来るようになるんですか!?」
「あなたなら、できると思うよ。
でも、無理してやったことは続かないよ」
その言葉が腑に落ちた様子で、彼女は穏やかな表情に。
そんな彼女に2つのクリスタルをプレゼントした。
彼女はそれを嬉しそうに眺め、左下の奥歯を指さして言ったのだ。
「ありがとうございます。
そういえば、前にもここの詰め物を替えた時、クリスタルをもらいました」
そういえば、そんなことがあった気がする。
彼女の名前を呼びたい。
でも、やっぱり名前は思い出せなかった。
地道に継続
シュタイナーの夢論
夢診断ワーク
◆シュタイナーの夢論から見るこの夢
シュタイナーは
夢とは「魂が未来と対話する場」であると語っている。
夢の登場人物は、多くの場合「他人」ではなく、
自分自身の別の側面。
この夢に現れた彼女は、
おそらく——
これからの私自身
◆なぜ名前だけ思い出せなかったのか
名前とは、社会的な役割や肩書きを象徴
けれど夢の中で名前が出てこないとき、それは
まだ地上での役割が定まっていない存在
を意味する。
つまり私は、
「これから生まれる新しい自分」と出会っていた。
存在は分かる。
共感もできる。
でも、まだ名前はない。
魂が新しい段階へ移行するとき、こうした夢を見ることがあるようだ。
◆なぜ彼女は怒ったのか
彼女の怒りは反発ではない。
長い間、
- 頑張ること
- 努力すること
- 無理をすること
によって生きてきた魂にとって、
「無理しなくていい」という言葉は、
生き方そのものを失うように感じられるからだ。
だから彼女は問い返した。
「じゃあ、どうしたら出来るの?」
それは、かつての私自身の問いでもあった。
そして夢の中で私は初めて、
努力ではなく存在そのものを肯定する言葉を渡していた。
◆2つのクリスタルが示すもの
クリスタルは「経験が結晶化した知恵」の象徴。
しかも今回は1つではなく、2つ
それは、
- これまで生き延びるために身につけた知恵
- これから調和して生きるための知恵
という二つの自己の統合を意味していたのかもしれない。
夢の中で私は「教えた」のではなく、ただクリスタルを手渡していた。
知識ではなく、体験そのものを渡す。
それは、学ぶ側から「分かち合う側」への移行を示しているように感じる。
◆左下の奥歯の意味
歯は夢の中では「人生を支える力」の象徴
特に奥歯は、目立たないけれど日常を支える基盤だ。
左側は内面や魂、
下側は生活や現実を表す。
つまりこの夢は、
生き方の土台そのものの修復を示していた。
歯が壊れていたのではない。
「詰め物」を替えただけ。
能力ではなく、
支え方が変わったということ。
◆この夢が教えてくれたこと
新しい人生は、劇的な始まりではなく、静かに基盤を替えながら始まるのかもしれない。
名前がなくてもいい。
まだ定義できなくてもいい。
魂が次の形へ育っている途中だから。
いつか自然に、誰かがその名前を呼び始めるのかもしれない。
シルフェ![]()
阿部小百合![]()
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