私にとって49作品目の原書になります。
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冯积岐著 「重生」
渡辺淳一氏の昔の作品を彷彿させる感じでした。
60歳を過ぎた主人公・山子(シャンズ)のもとへ、
ある女性の告別式の知らせが届きます。
それは15歳年の離れたかつての恋人(愛人)。
彼女の名は李盈悅(リー・インユエ)。
山子の回想と、李盈悅が残した小説原稿(自叙伝)等で
彼女の44年という生涯を読み解いていくような構成です。
印象に残った箇所。
下記に私なりの和訳(意訳)と中国語原文タイピングします。

【和訳】
彼女は言った。「山子(シャンズ)兄さん。あなた、自分自身は身勝手だって思わないの?私を愛してくれている事、それは感謝している。言うまでもないわ。でも私と一緒にいたいっていうけど、それは一緒に寝ることで、あなたの寂しさをまぎらわしてほしいとか、あなたのアレを気持ちよくしてほしいって事なのよ。私がまず生きなければならないって事、頭の片隅にもないのよね。皆と同じように人並に生きていきたいという私の思いだって、少しも考えてくれた事ないでしょう。もし生き延びれなくなったら、例えば餓死、凍死病死何でもいいわ、そうしたらこの肉体だってなくなるのに、どう作品を執筆しろって言うのよ?ましてや道徳とは精神とはって、そんなものは全て空虚であてにならないものなのに。道理を説くつもりはないの、私はただ地に足を着けて生きたいのよ。困窮極まった人間に尊厳云々なんてないの。それに尊厳っていうのは体裁や自己感覚、それだけじゃない。尊厳とは人間が心から生きる事を指すの。あなたはこれまで一度も私の心の声に耳を傾けた事なんてなかった。そして、私のカラダがどこか他の男にやられていないか、そればかり気にしていた。つまり男たちの弱点てやつを、あなた自身も同じように持っていたのよ。あなたが書く小説がいくら‘前衛的’であろうと、あなた自身にはやはり古めかしいものが骨の髄までしみ込んでいて、処女コンプレックスや貞操感諸々が頭の中ではしっかり根を下ろしている。私たちは違いすぎる。今になってようやく気付いたの」
僕は問う。「つまり、もう付き合い続けるのはムリって意味?」
彼女が問い返す。「あなたはどう思うの?まだやっていけるとでも?」
僕が言う。「さっきから何だかんだ言って、別れる理由を探しているようにしか聞こえないんだけど」
彼女は辛辣だった。「探すもなにも、これ以上の理由ってある?もうハッキリしているじゃない。耳が痛いだろうけど言わせてもらう、あなたって無能過ぎるわ。自分の愛する女の面倒も見れないなんて、甲斐性ってものがないわけ?今の時代あなたみたいな人は必要ない。たとえあなたの小説がどれだけ多くどれだけ良く書けたとしても、有名になる事も、書いた文字をお金に換える事もきびしいわね。だって、あなたのように一日中ただ書いて、書いて、書くだけなんて。それで有名作家になれるとでも?偉い役人になるためにはそれなりの手段やコネが必要だし、有名作家になるのも同様だと思う。あなたは家で執筆しているだけで賞が取れるというの?」
【原文】
她说:“山子哥,你不觉得你很自私吗?你爱我,我很感激,这不用说了,可你要的是我和你在一起,陪你睡觉,排解你的寂寞;你要的是你那玩意儿带来的快感,你就不想想,我首先要活着;你就不想想,我首先像人一样生存,如果,我生存不下去,饿死冻死病死,连肉体都不存在,还能写什么作品?还讲什么道德什么精神?道德呀精神呀都是很虚的东西,都靠不住。我不和你讲道理,我要实实在在地做人。穷困潦倒的人是没什么尊严可言的。况且,尊严不仅仅是一种体面,不仅仅是一种自我感觉,而是内心生活。你从不关心我的内心,只关注我的肉体曾被某个男人占有过。所以说,男人的所有弱点,你都有。你的小说尽管写得很‘先锋’,你的骨子里还是很传统的,处女情结、贞操感,这些东西,在你的头脑里根深蒂固。我现在才意识到,咱俩之间的差异太大了。”我说:“照你说,咱们是不能再相处了?”她说:“你说呢?你觉得还能相处吗?”我说:“你说来说去,是在为你和我分手寻找理由。”她说:“这理由还用寻找吗?这不是明摆的事情吗?说一句你不爱听的话,你太无能了,连自己所爱的女人也带不动,你有什么本事?这个时代不需要你这样的人。你的小说写得再多再好,也很难出名,很难把文字换成钱。谁像你一样整天只知道写,写,你能写出个著名作家来吗?当官的要跑官,作家要跑名,你坐在家里,能获奖吗?
この喧嘩に至るまでの李盈悅(リー・インユエ)は、
甘え上手でフワフワしたフェロモンしか見せていません。
ここで辛辣でしたたかな芯の部分を出します。
以降彼女の生い立ちや波乱万丈の人生が
自叙伝的小説で赤裸々に語られますが、
最初のこの豹変ぶりと容赦ない罵倒っぷりには驚きました!
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