絵本「トトくんのふしぎ町大ぼうけん」
原案 岸田真紀
絵・文 女の子
※本のタイトルはトトちゃんなのに、本文はトトくんになってる![]()
赤いお魚のトトくんは、水から顔を出してみると、
陸の上にニワトリさんがいるのに気がつきました。
「わぁ~!いいな~!
ニワトリさん!僕も歩いてみたいな!」
こう言うとニワトリさんは、
「じゃあ、どうぞ!」
と、トトくんにそのステキな足をくれました。
「ふふふ!草ってくすぐったいんだね!」
すると、綺麗なチョウチョの羽をもった鳥さんがやってきました。
「やぁ!ステキな羽だね!僕も空を飛ぶ羽がほしいな!」
そういうと、鳥さんは「私はチョウチョさんに羽をもらったのよ!あなたには私のお友達からもらうといいわ!」
と、お友達を紹介してくれて、
「どうぞ。」とステキな羽をもらいました。
トトくんは鳥さんに羽をもらって、
いよいよ空へ飛び立とうとした時です。
「え~ん。え~ん。」
どこからか泣き声が聞こえてきました。
「え~ん。え~ん。」
木の根元で龍の赤ちゃんが泣いています。
「どうしたの?」
「ボク、龍なのに空を飛べないの。お家へ帰れないよ~。え~ん。え~ん。」
すると、そこへチョウチョの羽の鳥さんがやってきて教えてくれました。
「お花ネコさんならきっと、龍くんを空へ帰してくれるよ」
「龍くん、待ってて!僕がお花ネコさんを探してくる!」
こうしてトトくんはお花ネコさんを探す旅に出発しました。
「わぁ~!空を飛ぶって楽しいな~。
これが風なんだ!」
~中略~
「あなたがお花ネコさんだね?龍の赤ちゃんを空へ帰して欲しいんだ。飛べなくて困ってるの」
お花ネコさんは、みんなの「祈り」を集めて来るように僕に言いました。
「どうか龍くんが空を飛んで自分でお家へ帰れますように。」
みんなで祈ってあげて欲しいって。
僕はこのぼうけんで出会った、素敵な仲間たちにもう一度会いに行きました。
最後に、僕に足をくれたニワトリさんに「祈り」をもらった時、
お花ネコさんがキラキラと輝き、その光が龍くんの体に移りました。
そしてついに龍の赤ちゃんは、
みんなの気持ちを乗せたお花ネコさんの祈りで空へ飛び立つことが出来ました。
「みんなありがとう!今度はボクがみんなの願いを叶えるからね!」
トトくんは水の中だけの世界しか知らないなんて、
なんてもったいないんだと思い、
自分と姿かたちも住んでいる場所も違う、
ぼうけんで出会った仲間たちと同じ経験が出来たことを誇りに思って、
この素晴らしい違いを、お魚の仲間たちに教えてあげました。
お魚たちはみんな、トトくんのお話に夢中になり、
「私たちも空へ行きたいな」と夢を持ちました。
そるとどうでしょう!
みんなにステキな羽が生え、
ステキな足が生え、
お魚たちみんなで、あのチョウの羽の鳥さんや
お花ネコさんに会いに行くことが出来たんです!
空の上から「僕にまかせて!」
っと龍くんの声が聞えました。
おしまい。
↑ここにも書きましたが、
絵本「シャドくんと夢を叶える魔法の呪文」の中で、女の子が書いた絵本の全容です。
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