飛鳥部勝則著「殉教カテリナ車輪」読了いたしました。
文章も読みやすく大変面白かった。
この作品は【第9回鮎川哲也賞受賞作】(1998年度)です。
図像学を導入した意欲作。
図像学とは絵画・彫刻等の美術表現の表す意味やその由来などについての研究する学問。
イコノグラフィー。(ウィキぺディア)より
「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ方や見られた方は、
ラングドン教授が宗教図像解釈学を駆使した場面があったと思います。
『憑かれたように描き続け、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。
彼が遺した二枚の絵、《殉教》《車輪》に込められた主題とは何だったのか?
彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、
二十年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった――緻密な構成に加え、
図像学の導入という新鮮な着想が話題を呼んだ、第九回鮎川哲也賞受賞作。』
文庫本内容紹介より
『描くことに没頭し燃え尽きるように自殺した画家、東条寺桂。『
殉教』『車輪』―二枚の絵は、桂の人生を揺さぶったドラマを語るのか…。
劃期的な、余りに劃期的な、図像学ミステリの誘惑。第九回鮎川哲也賞受賞作。 』
東京創元社;ハードカバー本より
目次の前に作中の主人公・東条寺桂が描いた「殉教」と「車輪」の絵が挟まれている。
これは「殉教」の絵画。
この絵は作者の飛鳥部勝則さんの作である。
こう一つの「車輪」の二つの絵を図像解釈学で読み解きつつミステリーとして書き上げている。
第三章の作中作をゆっくり読めば謎にたどり着ける・・・かも。
ぼくは騙されましたが・・・。
冒頭に書いたように文章は読みやすいですが、
もう少し詳しく書けばよいのにと思い箇所がありました。
でもこれは本格好きな方は読んでほしいと思う一冊です。
尚、この時の鮎川賞の選考委員は、
島田荘司・有栖川有栖・綾辻行人の3氏です。
飛鳥部勝則さんの作品は絶版でどこにもありません。
唯一Amazonで古本を変えますが直ぐに売れてしまうようです。
手ごろな古本がありましたが直ぐに買わなかったので売れたしましました。
何とか絶版本を出してほしいです。
鮎川賞は外れがないです。
さて次は「鳥居の密室:世界にただひとりのサンタクロース」を読みます。

