友人たちと、読書会を開催しました。
いつからか、私は本を読むのが苦手になっていました。
子供の頃や学生の頃は、本をよく読んでいたのですが。
思い返してみると、
社会人になってから、自己啓発系の本や
知識を得る目的の本ばかり読んできたから、
その後遺症なのかもしれません。
今も授業のネタになりそうな本や、
勉強のための本は読んでいるのですが、
それはどこか「仕事として読む」という感じ。
そんなとき、作家でもある本好きの友人に触発されて、
読書会をやってみることにしました。
これが、思っていた以上によかったんです。
小説を読む「きっかけ」になるのはもちろん、
同じ本を読んで、感じたことをシェアできる!
ひとりで読む読書とは、また全然違う豊かさがありました。
今回読んだのは、
嶋津輝さんの「カフェーの帰り道」。
第174回直木賞を受賞した作品で、
大正から昭和初期にかけて、上野のカフェーで働く女性たちを描いた物語です。
友人のチョイスで、事前情報はほとんどなし。
だからこそ、まっさらな気持ちで物語に入ることができました。
ネタバレしない程度に、ふわっと感想を。
登場人物たちはみんな、とても生き生きしていて魅力的です。
100年前の女性たちだけど、すごく身近に感じられます。
時代に翻弄されながらも、
日々のちょっとしたことで心が動いたり、
人との関わりに癒されたりする姿が、
今の私たちとたくさん重なるからです。
読み終えたあと、物語の世界の余韻に浸って
登場人物のその後に想いを馳せました。
これから、彼女たちはどんな人生を生きていくのかな。
幸せであってほしいな。
そんなふうに、想像が広がっていく感覚も久しぶり。
小説の楽しさを思い出しました。
それから、本を読むことそのものもいいけれど、
読んだあとに「誰かと話せる」というのは特別です。
印象に残ったことや、登場人物に対して感じたことなど
みんな全然違って、それがまた面白い。
本を読むのが苦手になったのは
「楽しむ」より「役に立つ」を優先していたからかもしれません。
ただ物語に浸る豊かさと
誰かとそれを共有する楽しさ。
読書会、もう少し続けてみようと思っています。


