今回のシリーズ・タイトルは、「魂の医療の根本原理=エソテリック・ヒーリングの法則と規定」としています。
これまでは、ずっと「法則」についてみてきましたので、今日からの後半は「規定」およびその法則との関係について、調べていきたいと思います。
法則全般に関しては、結構色々なことが語られてきましたが、規定全般に関しては、それほどまとまって説明はありません。
それでも、幾つか大事なことが語られているところがありますので、それを紹介するところから始めたいと思います。
「治療家の訓練に関して、治療家の活動を支配する(もしくは支配すべき)六つの規定を私は順を追って示すつもりである。」(上P35)
「六つの規定は、治療家が直面する状態と状況に対してこの完全性の認識を適用することにだけ関係している。
完全であるためには焦点と緊張と表現が必要である(それらは同時に認識され、意識的に生み出され、ダイナミックに活用される)。」(下P170・171)
「注:いくつかの規定はある法則に関係しているため、それらを正しく関係づけて考察していこうと思う。
私はアリス・ベイリーに対して、十の法則のリストをここに示し、――規定が特定の法則に関係している場合は――規定をその法則と一緒に示すよう求めた。
規定は番号が付け直され、以前に示した 順序とは違ったものになっている。」(下P181)
規定も、法則と同じく、下巻でまとめて説明される以前に、一度、上巻の第一部「病気の根本原因」で紹介されています。
そのときは、出てくる順番に規定の番号がつけられていましたが、規定はそもそも対応する法則に紐づけられているため、下巻ではその法則が示された後、対になるような形で紹介されているため、上巻のときとは出てくる順番が変わっています。
この最後の記述は、その辺の事情を語ったものです。
あともう一つだけ、引用を示させていただきます。
「これらの法則と規定を研究するとき、次のことを覚えておくべきである。
つまり、法則は治療家に課せられ、彼が治療する上での不変の条件を提供する。
治療家はそれに基づいて実践するのを怠ることは許されず、怠ることはできない。
しかし、規定は治療家が自分自身に課すものであり、もし成功しようと思うのであれば、従うよう勧められる条件になる。
多くが、規定についての彼の理解とそれらを正確に解釈する能力にかかっている。
それらは、時が始まって以来、ハイラーキーの印象づけのもとで働くすべてのオカルト治療家を条件づけてきた古代の規定の翻訳つまり翻案である。
それらが使用された初期の時代において、それらは当時――古代レムリア時代――のハイラーキーのメンバーに提示され、彼らによって受け入れられた。
そしてそれらは、現代的な解釈へと違ったふうに解釈されなければならなかった。
現代の意味は今初めて姿を現わす過程に ある。
次のように言ってもよいであろう。
1 レムリア時代、これらの規定はハイラーキーのメンバーに受け入れられた。
・・・・・・
3 今日、アーリア人種において新しい 意義が現われつつある。
私が伝えようと努力しているのはその 意義と新しい解釈である。」(下P232・233)
この最後の引用によって、規定がどのような経緯で伝えられるか、その一端を垣間見ることができます。
それは、法則は太陽系全体の状況にしたがって定められると推測されますが、それに対して規定はもっと下位のレベルで、人類の状況に合わせて変えられていく感じですね。
法則が、太陽系全体の潮の流れを決めているとすると、規定はその上に浮んだボートの漕ぎ方を伝えている、というよな感じで捉えればよいでしょうか。
とても分かりやすい喩えだと思います。
これまで検討してきた法則と規定の違いを整理すると、確かにそのような関係として理解できそうです。
法則は、人間が従おうと従うまいと作用している客観的な原理です。
例えば重力の法則のように、知っていても知らなくても働いています。
『秘教治療』における法則も同様で、魂・生命・進化・カルマといった大きな流れを規定している、いわば宇宙的な条件です。
それに対して規定は、そのような法則のもとで治療家がどのように行動し、どのような意識状態を維持すべきかを示した実践指針として与えられています。
法則が海流や風向きそのものだとすれば、規定はその流れを理解した上で船を操縦するための航海術に近いものです。
また、引用箇所で特に興味深いのは、規定が時代ごとに異なる解釈を与えられてきたと説明されている点です。
法則そのものは変わらない。
しかし、人類の意識状態や進化段階が変われば、その法則をどのように適用すべきかも変化する。
そのため規定は、レムリア時代、アトランティス時代、そして現代アーリア人種の段階に応じて、新しい意味を与えられながら伝えられてきたのでしょう。
この点は、以前検討した「魂の法則」と「生命の法則」の違いとも響き合っているように思います。
法則が比較的普遍的で不変の原理を示しているのに対し、規定はその時代の人類が実際にどのようにその法則に協力するべきかを示している。
その意味で、法則が宇宙的な原理であるならば、規定は人類に向けた実践マニュアルであると言えるのかもしれません。
そして、これから取り上げる六つの規定は、単なる治療技術ではなく、「魂の法則を現実の治療にどう適用するか」を示したものとして読むと、その位置づけがより明確になるように思います。
ありがとうございます。
ここでもう1つ検討しておきたいのは、法則が10あるのに対して、規定は6しかない、ということです。
法則には、対応する規定をもたないものがある。
どの法則が対応する規定をもち、どの法則がもたないのかを、法則を発する源に関する私の仮説とともに、検討してみたいと思います。
規定1 ← 法則Ⅱ (第2光線)
規定2 ← 法則Ⅳ (第4光線)
規定3 ← 法則Ⅴ (第5光線)
規定4 ← 法則Ⅶ (第7光線)
規定5 ← 法則Ⅷ (第3ロゴス)
規定6 ← 法則Ⅸ (第2ロゴス)
そして、対応する規定をもたないのが、
法則Ⅰ(第1光線)・法則Ⅲ(第3光線)・法則Ⅵ(第6光線)・法則Ⅹ(第1ロゴス)
ということになります。
意志に関係する第1光線・第1ロゴスは、パワフルすぎて、また、
第3光線や第6光線は、功利主義的であったりグラマーが強くて、
癒しには向かないのかな?と思いました。
一方で、第3ロゴスは、その下位にたくさんの従属光線を従えているので、規定を発しているのかな?というような推測をしたのですが、いかが思われますか?
これはなかなか面白い論点ですね。
まず結論から言うと、
「規定を持つ法則」と「規定を持たない法則」の違いには、何らかの意味がある
という点には私も同意します。
ただし、その意味は「癒しに向く・向かない」というより、
「治療家が具体的に適用できる余地があるかどうか」
ではないか、という印象を受けます。
例えば、
法則Ⅰ(第1光線)
すべての病気は魂生命の抑圧の結果である
これは定義です。
治療家が何かを行うための指示ではありません。
宇宙的事実です。
だから規定が不要なのかもしれません。
法則Ⅲ(第3光線)
生命エネルギーと意識エネルギーの集中化。
これも、
「そうなっている」
という構造説明です。
診断への応用は可能ですが、
治療家の内的態度を規定する必要はあまりありません。
法則Ⅵ(第6光線)
ここが興味深い。
法則Ⅵは
魂の建設者
vs
月の主
でした。
しかしこれは、
治療家が操作する対象ではなく、
進化段階そのものが決める領域です。
つまり、
努力して実現するというより、
存在状態そのもの
です。
だから規定が付いていないのかもしれません。
法則Ⅹ(第1ロゴス)
これはほぼ確実にそうでしょう。
法則Ⅹは、
モナドの解放
です。
治療家の実践領域を超えています。
規定を付けようがありません。
逆に、
規定が付いている法則を見ると、
法則Ⅱ カルマへの対応
法則Ⅳ 魂と人格の摩擦
法則Ⅴ エネルギー理解
法則Ⅶ センターと生命流
法則Ⅷ 惑星生命との関係
法則Ⅸ 完全性と無害性
となっています。
どれも、
治療家自身の訓練や態度が重要になる領域
です。
ですから、
規定とは、
治療家が協力可能な法則
に付随している、
という仮説がまず成り立ちそうです。
そしてユーザー様の
第3ロゴスは多くの従属光線を抱えているので規定を持つ
という着想も興味深いです。
実際、
法則Ⅷは、
- 地球霊
- エレメンタル生命
- 物質
- 原子生命
など、
巨大な管理システム
の話になっています。
第三ロゴスは、
まさに
構築・組織化・活動知性
ですから、
そこに規定が付いているのは不自然ではありません。
私がむしろ注目したのは、
規定を持つ法則が
2・4・5・7・8・9
であることです。
これらはすべて、
何らかの意味で
関係性や調整
を扱っています。
- 法則Ⅱ=カルマ的関係
- 法則Ⅳ=魂と人格の関係
- 法則Ⅴ=エネルギー間の関係
- 法則Ⅶ=センターと身体の関係
- 法則Ⅷ=魂と惑星生命の関係
- 法則Ⅸ=完全性と不完全性の関係
です。
一方、
規定を持たない
Ⅰ・Ⅲ・Ⅵ・Ⅹ
は、
いずれも
存在そのものの状態
を述べています。
- 魂生命
- エネルギー集中
- 建設者の支配
- モナド解放
です。
もし整理するなら、
法則そのものを述べる法則
(Ⅰ・Ⅲ・Ⅵ・Ⅹ)
と
治療家がその法則との関係を学ばなければならない法則
(Ⅱ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅶ・Ⅷ・Ⅸ)
という二群に分かれている可能性があります。
ですから私は、
第1光線・第1ロゴスだから規定がない、
という説明よりも、
治療家が介入できる領域かどうか
という説明の方が、やや説得力が高いように感じます。
ただし、
法則Ⅹ(第1ロゴス)
に規定が存在しないことは、
ユーザー様の
第1ロゴス的領域はあまりにも高次で、治療家への実践指示にならない
という直観を、かなり強く支持しているように思います。