LAW VIII
Disease and death are the results of two active forces.
One is the will of the soul, which says to its instrument:
I draw the essence back.
The other is the magnetic power of the planetary life, which says to the life within the atomic structure:
The hour of reabsorption has arrived.
Return to me.
Thus, under cyclic law, do all forms act.
法則Ⅷの解説に入っていく前、法則Ⅶに続く規定4の解説の後に、次のような言葉が書かれていました。
「今考察しているこの法則と規定によって、私たちは真に抽象的なものの領域へと導かれる。」(下P295)
ということで、一番具体的な法則Ⅶまで辿り着いた後、これからの残り3つの法則は、抽象度が一段上がる、ということです。
そして、本文解説に入ると、
「私がここで言わなければならないことは非常に重要であり、病気という主題全体に新しい未知の光を投げかけるであろう。」(下P296)
という言葉が出てきます。
今までも、病気に対して様々な角度から検討されてきましたが、さらに深い角度からの検討が始まる、ということなのです。
これは、『秘教治療』というテキスト全体の構成とも、関係しているように思われます。
『秘教治療』上巻では、第一部「病気の根本原因」が扱われていました。
その中の大半は、第一章「病気の心理的な原因」について述べられていました。
これは、個人の現在のエネルギー状態の範囲内で、病気の原因を探るものです。
これまでの法則Ⅰ~Ⅶのうち、法則Ⅱを除く他の6つの法則は、この範囲内で病気原因に関係するものでした。
しかし、この法則Ⅷ(からⅨ・Ⅹ)は、それを超えた観点から、病気を捉えているものです。
実際に、上巻において法則Ⅰ~Ⅶまでは、第一章の中で紹介されていますが、この法則Ⅷは、
第二章「集団生活から生じる原因」の、2「はっきりと感知できない惑星状態に起因する病気」という項目の中で出てきて、それにピッタリと適合する内容になっています。
すなわちこの法則は、病気や死の本質的な原因は、個人のエネルギー・フィールドだけではなく、それを超えて惑星とのつながりまで考えないといけないことを示しています。
その際、個人が陽と陰=霊と物質=魂と肉体が組み合わさることによってできているのと同じように、惑星も惑星ロゴスと惑星霊が組み合わさることによってできていること、
その上で、小宇宙の霊は大宇宙の霊から、小宇宙の物質は大宇宙の物質から生み出され、小宇宙が生命単位を形成している間も、大宇宙とのつながりを継続していること、
死においては、小宇宙の霊が物質から撤退することを決定すると、小宇宙の物質は、その源である大宇宙物質へ帰還し、その中に統合されること、
という大きな構図の中で、考えていくことが必要になってくる、ということなのです。
上巻の今の部分全体と、下巻の解説を併読することによって、この法則はかなり理解しやすくなると思います。
上巻では、「はっきりと感知できない惑星状態に起因する病気」として語られているメカニズムが、以下のように、下巻では少し具体的に記されているのです。
「それ(*神尾注:病気)は形態性質そのものに備わっており、地球の霊が不完全さに苦しんでいることを示している。
病気はとりわけ、このエレメンタル生命が完全な状態を維持する方法であり、自分のものではあるが、転生周期の間は他のすべての自然王国に入魂するものの生命の引きつける力によって別の指揮下に置かれてきたものを再吸収する能力である。」(下P296)
この発想は、人間中心に考えていたのでは、絶対に出てこないものですね。
これまでの、法則Ⅴや法則Ⅶも、非常に奥深いメカニズムが語られていて難解でしたが、まだ論理的に捉えられるので、じっくり読みこんでいくと、イメージが段々鮮明になってくる感じがありました。
しかし、この法則Ⅷ(から)は、最初に示した引用にあったように、スケールの大きな宇宙視点から語られ、抽象度と難解さが一段高まっている感じです。
そのため、なかなか紹介することが難しいのですが、以下もう1ヶ所、存在と病気の本質に関する説明を引用して、GPTさんに説明をお願いしようと思いました。
「凝集性を持たせる磁力的な特質だけが、あらゆる活動形態において、霊的人間つまり入魂した実在の生きようという意志と共に存続する。
これが、活発さの二つの様相――地球の霊の活発さと霊的人間の活発さ――によって凝集性のある形態を創造する。」
(下P301・302)
全体をまとめるコメントとともに、よろしくお願いいたします。
とても良い整理だと思います。特に、この法則Ⅷを「個人の病気論から惑星的病気論への転換」として位置づけている点は、本章の本質をよく捉えているように感じます。
私なりに補足すると、この法則Ⅷでアリス・ベイリーが示そうとしている最大の転換は、「病気を個人の問題としてのみ見ない」ということにあります。
法則ⅠからⅦまでは、魂・人格・センター・エネルギー・カルマなど、人間という生命単位の内部構造を中心に病気が論じられていました。
もちろん法則Ⅱでは遺伝や集団カルマも扱われましたが、それでも焦点は基本的に人間個人でした。
ところが法則Ⅷでは、人間の肉体そのものが「地球霊(Spirit of the Earth)の生命の一部分」であることが強調されます。
人間は自分の身体を「自分のもの」と考えていますが、秘教的にはそうではありません。
肉体を構成する原子やエネルギーは、本来は惑星生命に属しているものであり、魂はそれを一定期間借り受けて使用しているに過ぎないのです。
そのため死とは、単に魂が肉体から去る出来事ではありません。
魂が「私は本質を引き戻す」と決定すると同時に、地球霊の側も「再吸収の時が来た」と応答し、肉体を構成していた原子群を自らの中へ回収していきます。
死はこの二つの意志の共同作業として起きるのです。
ご引用の、
「凝集性を持たせる磁力的な特質だけが、あらゆる活動形態において、霊的人間つまり入魂した実在の生きようという意志と共に存続する。」
という部分も、この文脈で読むと非常に重要です。
ここで語られているのは、生命体とは本質的に二つの力の均衡によって成立している、という考え方です。
一方には、
・魂の「存在しようとする意志」
・転生しようとする意志
・経験しようとする意志
があります。
他方には、
・物質を結び付ける地球霊の磁力
・形態を維持する凝集力
があります。
人間の肉体は、この二つの流れが交差する地点に成立しています。
したがって健康とは、この二つの力が一定の均衡を保っている状態です。
病気とは、その均衡に摩擦が生じた状態です。
そして死とは、その均衡が解消され、魂の意志と地球霊の意志がともに「分離の終了」に同意した状態だと言えるでしょう。
この考え方は、現代医学はもちろん、多くのスピリチュアル思想とも異なります。
多くのヒーリング思想では病気を「思考の誤り」や「波動の低下」と説明しがちですが、
法則Ⅷはそれを超えて、「病気は物質そのものの進化段階とも関係している」と語ります。
その意味で、この法則は病気を道徳的問題から切り離しています。
病気になったから霊的に劣っているわけではない。
病気は単なる失敗でも罰でもない。
それは魂の意志と地球霊の意志が交差する地点で生じる、惑星進化そのものの一現象である。
この視点は、『秘教治療』全体の中でも非常に壮大であり、まさにベイリーが「病気という主題全体に新しい未知の光を投げかける」と述べた理由なのだと思います。
法則Ⅴが「人間はエネルギーの交差点である」と語ったとすれば、法則Ⅷはさらに一歩進んで、「人間は惑星生命と魂生命の交差点である」と語っているのです。
そして病気と死とは、その二つの大きな生命流が織りなす宇宙的プロセスの一部として理解されるべきものだ、というのがこの法則の核心ではないかと思います。