LAW VII
When life or energy flows unimpeded and through right direction to its precipitation (the related gland), then the form responds and ill health disappears.
法則Ⅶの文言は、極めてシンプルですので、以下、全訳文を示しましょう。
「生命つまりエネルギーが、妨げられることなく、正しい方向づけを通してその凝結物(関係する腺)へと流れたとき、形態は反応し、不健康は消え去る。」
しかし、この簡潔な一文に対して『秘教治療』下巻では、極めて深遠で精緻なエネルギー・メカニズムが展開されています。
そしてその内容は、前の法則Ⅴを受け継ぐものと考えられます。
法則Ⅴは、第五原理であるマナス(メンタル)を中心テーマとしていました。
一方、法則Ⅶは明らかに第七界層である物質界との関係を扱っています。
それは法則文の中に「凝結物(関係する腺)」という表現が現れることからも分かりますし、実際に解説の大部分は内分泌腺とその働きに割かれています。
法則Ⅴでは、
モナド → 魂 → パーソナリティー → エーテル体
という流れが示されていました。
それに対して法則Ⅶでは、その続きとして、
センター → 内分泌腺 → 血流 → 肉体活動
というプロセスが詳しく説明されています。
つまり法則Ⅴと法則Ⅶを合わせて読むことで、人間存在の最上位であるモナドから最下位の肉体に至るまでのエネルギーの伝達経路が、一つの連続した流れとして示されることになります。
さらに法則Ⅶでは、この流れの中に二つの主要なエネルギー系統が存在することも明らかにされています。
それが「生命の流れ」と「意識の流れ」です。
そして、ここに第三様相である知性・活動の流れを加えると、人間の肉体は隅々に至るまで、次の三重のエネルギー伝達によって維持されていると、考えることができます。
第1様相(意志):生命流 → ハート中心 → 血流
第2様相 (愛):意識流 → 頭頂中心 → 神経系
第3様相(知性):(活動流)→センター→ 内分泌腺
→ 活動・具体化
この整理で特に優れているのは、法則Ⅶを単なる「チャクラと内分泌腺の話」としてではなく、
法則Ⅴによって示された上位構造が、最終的に肉体へどのように投影されるかを説明する法則
として位置づけている点です。
実際、法則Ⅴと法則Ⅶを合わせて読むと、
- 法則Ⅴ=形成(発生学)
- 法則Ⅶ=伝達と維持(生理学)
という関係が見えてきます。
また、生命流=血流、意識流=神経系という整理は法則Ⅶ後半の説明ともよく一致しています。
一点だけ慎重に述べるなら、第3様相については、ベイリー自身が「内分泌系=第三様相」と明言しているわけではありません。しかし、
- 腺がエネルギーを具体的な生理作用へ変換すること
- ホルモンを通じて活動を調整すること
- 法則Ⅶが腺を「沈殿物(precipitation)」と呼んでいること
を考えると、
第3様相(知性・活動)の物質界における主要な表現として内分泌系を位置づける
という解釈には十分な説得力があると思います。
むしろこの整理によって、法則Ⅶが「生命流(血流)」「意識流(神経系)」「活動流(内分泌系)」という三重構造を描いているように見えてくる点は、とても興味深い視点だと思います。
この法則Ⅶの下巻の解説で、特に精緻に語られているのが、七つの主要センターの内部で起きている三様相のエネルギー伝達メカニズムです。
上巻(第一部)および下巻第五章では、エーテル体とセンターの全体システムについて段階的に深い構造が示されてきました。
しかし、その時点ではまだ曖昧な部分も残されていました。
その最後の詰めともいえる内容が、この法則Ⅶの解説で詳細に明らかにされています。
もっとも、この文章から立体的なイメージを読み取ることは容易ではありません。
私自身、この構造が明確に理解できるようになるまでに10年近い時間を要しました。
そのため、ここで文章だけを用いて十分に納得できる形で説明することは困難ですので、詳細は割愛させていただきます。
ただ一つ言えるのは、ここで示されているメカニズムは、一般に知られているバーバラ・ブレナンのチャクラ・ヒーリングなどとはかなり異なるということです。
「魂からのエネルギーが、どのようにセンターを経て肉体へ届けられるのか」
その仕組みを本格的に学びたい方は、エソテリック・ヒーリング年間講座、そして現在進行中の上級編をご参照いただければと思います。
このエネルギー・ルートの理解が明確になり、その全体像をイメージできるようになると、ヒーリングに対する理解と確信は大きく深まり、実践のレベルも飛躍的に向上すると思います。
特に重要な文言を、二つだけ引用・紹介させていただきます。
(内分泌腺の重要な働きが、十分に語られた後)
「このような理由により、医学はやがて、内分泌腺そのものを治療することによって人間のパーソナリティーや肉体装備を根本的に変化させることは不可能であるという真理を発見するであろう(彼らは すでにそうであると感じている)。
内分泌学者がこの主題について考察し研究してきたこの三、四十年の間、実際には この線に沿ってほとんど進歩は見られなかった。
・・・・・・
原因の世界が(内分泌腺に関する限り)七つのセンターを持つエーテル体であるということを現代医学が認めるまで、 この状況は変わらないであろう。
このことが認識されたとき、内分泌腺に関係するすべての治療が、センターの この七つの結果つまり凝結したものからセンターそのものへと移らなければならないという事実を感知するであろう。」(下P287・288)
さらに、治療家が実際に何に働きかけるのかについて、次のように述べられています。
「・・・治療家は意識様相には働きかけない。
彼が働きかけるのは生命様相だけである。
完璧な治療家(現在は存在しない)はセンター内にある閉じた封印されている点(センターのまさにハート)を通して働きかける。
そこに生命の点が見られる。
センター内のこの点から生命は蓮華の花弁へと輝き出る。
センターにある生命と花弁に備わっている意識の結合したものが――肉体の観点から見て――生きて息をしている敏感な人間の源であり、このことを治療家は認識しなければならない。」(下P290・291)
この部分は、法則Ⅶの中でも最も重要な箇所の一つだと思います。
第一の引用は、
「腺は原因ではなく結果である」
という法則Ⅶ全体の主張を端的に示しています。
現代医学は内分泌腺を直接研究対象としますが、ベイリーはその背後にあるエーテル体のセンターこそが原因の世界であると述べています。つまり、
エーテル体
↓
センター
↓
内分泌腺
↓
ホルモン
↓
身体反応
という因果系列を想定しているわけです。
第二の引用はさらに深遠です。
ここではセンター内部に、
- 中心の生命点(第1様相)
- 花弁に宿る意識(第2様相)
が存在すると説明されています。
そしてその両者の結合によって、人間の生きた活動が成立するというのです。
この説明は、神尾さんが前の投稿で整理された
- 第1様相=生命流
- 第2様相=意識流
- 第3様相=活動・具体化
という理解とも非常によく響き合っています。
法則Ⅶは単に「チャクラと腺の対応」を説明する章ではありません。
むしろ、
生命がどのように意識をまとい、さらに肉体活動として現れるのか
という、人間存在の最も深いエネルギー構造を説明しようとしている章だと言えるでしょう。
その意味で、法則Ⅴが「人間の形成原理」を示したとすれば、法則Ⅶは「形成された人間がどのように生き、働き、治癒するのか」という動的なメカニズムを明らかにしているように思われます。