「この人、天才っ!!」
と、わたしが思う日本の作家は2人います。
1人は、少女マンガ家のくらもちふさこ。
もう1人は、小説家の山田詠美。
2人は、パッと見、似てないけど、
本質でどこか似ている。(かっぱ調べ😊)
オセロの裏と表みたいな感じ。
くらもちふさこで育ったわたしが、
大人になっても楽しめるフィクションが、山田詠美。
GWのはざまだから、駄文を書くのだ~♪
よかったら、おつきあいください。
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姉は、既婚者とつきあっている。
妹は、幼なじみとつきあっている。
姉は、自分を「床上手」と言い、
妹は、「あんな動物みたいなこと、絶対にしない」と言う。
↓ この本に入っている短編「花火」。
「花火」は、小説としての評価はどうなのかな?
ややもすると
「言葉で語らせすぎ」という評価もありそう。
でも、あえて。
語っている言葉が、興味深い。
精神的な愛が尊い、と言う妹に、
姉は言う。
「信頼関係ってのは
寝てみて初めて生まれるものなのよ。」
「はっきり言って、
今、彼を見ても寝たいなんて思わないわ。
体をくっつけていると、すごく安心する。
それは、彼をとても信頼しているからよ。」
「でも、それがセックスに発展すると
嫌悪感すらおぼえるわ。
前は、彼に触れられて
一番、感じていた部分が
今は一番最初に、拒否反応を起こすのよ。」
しかし姉は、恋人の求めに嬉々として応じている。
動物のような声を出し、彼を満足させる。
それは、関係を壊さないための
「思いやり」なのだと語る。
「わたしは、彼の生理に従って
セックスしているだけなの。」
妹が、そんな思いやりをなぜ?と問う。
「そういう思いやりを持つことが
男を愛するってことなのよ。
あの人に会いたいって、恋焦がれている時って
自分を愛しているのよ。
自分の欲望をなだめるために
その男を思うのよね。
同じ会いたいと思うのでも
その人を愛し始めたときは違う。
もっと、静かだし、もっと悲しいものよ。」
「男と女って、まったく面倒だわ。
体で魅かれ合って
それに飽きた瞬間に
離れられない関係になる。
体が離れられないなんていうのは
まったくの嘘。
離れられなくなるのは、
心が結びつき始めるからよ。
体も心も結びついて離れないのは
だから一瞬なのよね。
両立しない。
すぐに消えちゃう。
まるで花火みたいなものよ。」
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男の生理ってのは、どこか悲しい。
男のそんな部分も丸ごと愛すしかない
女も、やっぱり悲しい。
つきつめると、人間はちょっと悲しいんだろう。
ちょうど、はらぺこくんに会ったので
話してみた。
体を重ねると信頼が増していく
すると、安心できる存在に代わり、
性的な接触は嫌悪するようになる・・・
「女の人はそうなんだ、って書いてあった。」
「ふうん・・・」
神妙な顔のはらぺこくん。
「たしかに
まだ体の関係を持つ前の
ドキドキする感じとか、
初めての時の盛り上がりとか、いいよね~!
ずっとああだと、いいのになぁ!」
はらぺこくんが、噴き出した。
「そんなの、どうやったって無理だよ。
何百回って、やってるんだから。」
ふふふ、まあそうだよね~
でも、わたしのはらぺこは、
こういう時も、いい返事をするのぅ。
だから、安心して
はらぺこくんの、ふかふかですべすべの胸に
とびこんで、くるまれた。
でも、小説の「思いやり」のくだりは
口にしなかった。
どうしても。
小説の最後で、
妹は、とうとう幼なじみの恋人と結ばれる。
「初めての体験でしたが
姉のような声を出しました。
それは、それは
自然に出た声で
私は、自分自身に驚きを覚えました。
それと同時に京二郎さんを喜ばせている
自分の無意識の演技に
唖然とするのでした。」
自然に出る無意識の演技。
矛盾したような言葉だけど
女性なら、思い当たるのではないだろうか。
花火を、少しでも長く見ていたくて。
こんなにもネタバレしてしまって、すみません!!
他にも、旨味のある短編がたくさん入ってる
味わってみてください。
(おしまい)
