「たそがれ泣き」って知ってる?
赤ちゃんが、夕方に
わけもなく、えんえん、泣くこと。
お腹が空いてるわけでもない、
おむつがぬれてるわけでもない。
お母さんは「なんで?どうしたらいいの?」
って、なる。
それはね
たそがれ泣きかもしれません。
昔から、夕方になると、赤ちゃんがわけもなく
泣くことがあると知られてきたそうで。
疲れちゃったのかしらね?
なんとなく、寂しいのかしら?
はっきり理由はわからないけど
泣きたくなるんでしょうねぇ・・・・・・
**********
「たそがれ泣きなんだよう~」
って、車の助手席で言った。
ドライブからの帰り道。
窓の外は、たそがれ色。
別に泣いてはいないけど。
無性に悲しくなってくる。
どんどん、終わりが近づいてる。
「帰らないで、このまま、どっかへ行っちゃいたい!」
って、わたしが言うと
「そんなわけには、いかないでしょー」
って、はらぺこくんが苦笑する。
「♪どーこーか とーおーくへ
いーきーたーい♪ (NHKの旅番組の歌)
ほら、悲しい歌が浮かんできたー!!」
「そう?
夕方って、ホッとしない?
家に帰って、くつろげるぞー、って」
「全然っ!!
1日が終わっちゃうーーーー
悲しい―――!!
見て!!
あの夕焼けの色の哀愁ただようこと!」
「きれいじゃん」
「きれいだけど、悲しい!!
見て、あの煙突なんか!!
たそがれ色の空をバックに、めっちゃ物悲しい」
「明日の朝になれば
あの煙突の後ろには
ピッカピカの朝日が昇るよ」
まったくーーー
はらぺこくんは、わたしと感性が全然合わない。
朝日は好きだよ!
夕日が悲しいの!
「わたし、午後1時くらいが好き。
まだ1日がたくさん残ってる!
なんでもできる!っていう気がする!」
「ええええーーーー
1時? 1番だるいじゃん。
お昼を食べて眠くなってきたのに
まだまだ、1日が長くて」
いつも寄り添ってくれるはらぺこくんが、
この話題では、アンチなのは
やっぱ、牽制してるのか。
時間通りに、帰る姿勢を死守したい彼。
そりゃ、延びたら都合が悪いもんねー!😠
そこで、わたしは
「たそがれ泣き」って言ったのだった。
とにかく、悲しいんだよぅーーー
赤ちゃんみたいに。
どうしょもないの。
「そういえば
子どもの頃から、おうちに帰るのが嫌いだったの。
修学旅行とか、終わらないでほしいなーって」
「え、そうなんだ。
終わってホッとするって感じじゃないの?」
「ぜんぜん!!
小学生のとき、臨海学校の帰りに
山道が崩れていて、
急遽、旅館にもう1泊するかも!ってなったの。
やったーーー!!!!って思ったよ。
結局、泊まらなくて、がっかりした」
「えーー
それ、”泊りたくないないあ”って
思っていた子も、いたんじゃないかな?」
「たしかに。今、思うとそうかもしれないね。」
はらぺこくんって、
ほんとにわたしと感性が違うよ。
子どものときから、
おうちでぬくぬくしていたい人だったらしい。
つまんねーなぁーーー (;^_^A
わたしはね
勢いで、朝までドライブとか
行っちゃうのが好き!!
50代になっても!!
えーんえーん💦💦
いっぱい、泣きまねをして
よしよしされて、
駅で何度もバイバイしてもらって
お別れしたのでした。
(おしまい)
