身内やお友達で亡くなられている方がクライアントさんに想いを伝えにきてくださるときがあります。今日は、お父様を亡くされた20代の男性Kさんのお話を。
Kさんは、お父様を癌で亡くされて1年ほど経ったころ、ソウル・セラピーにいらっしゃいました。お父様は癌と判ってから亡くなるまで、僅か3ヶ月だったそうです。あっという間で、亡くなってから1年経っても実感がわかないと仰っていました。
Kさんの胸に手を当てて、愛のエネルギーを入れていくと、苦しんでいるお父様の想いが出てきました。死ぬ直前の想いのようです。「死にたくない、死にたくない」「家族を残して死ぬわけに行かない」と必死に病と戦っていらっしゃったのが伝わってきます。
苦しんでいる想いに向かって、愛をどんどん掛けていきます。愛を入れて苦しみを溶かしながら、その想いに言葉も掛けていきます。
「もう大丈夫ですよ」
「苦しみがだんだん薄らいでいきますよ」
「さあ、息が楽にできますよ」
そうするうちに、次第にお父様の想いが落ち着き、魂も明るくなりました。
Kさんが「父に聞きたいことがあるのですが・・・」と言い出しました。
「わたしは、ずっと父に反発して生きてきました。父が病気になって初めて、それまでの自分を反省し、父を精一杯看病したのですが、本当にあっという間で、何も恩返しができませんでした。父がわたしのことをどう思っているのか、せっかくの息子がこんな人間で申し訳なかったと、それだけが気になっています」
そうすると、お父様の想いが伝わってきました。
「そんなことは、全くない。悪いのはこんなに早く死んでしまったお父さんの方だ。お前は本当にしっかりした子だった。自慢の息子だった。お前には、残された家族の面倒を頼む。特にお母さんをね。お母さんはすっかり気落ちしてしまっているから、お前が支えてやっておくれ」
Kさんは、泣きながらお父様の言葉を聞き、そして、
「父の苦しみがなくなって、父が私のことをどう思っていたのかが判って、本当に良かったです」
と仰って、帰っていかれました。
その後、Kさんは、お父様のことを悲しむことも減り、お母様に明るい話題を振って何とか元気付けようとしていらっしゃるそうです。
人は、亡くなると、亡くなる前の状態を死後も継続していると言われています。
病気などで亡くなるまでに死を迎える準備をする時間があると、亡くなってからは身内や親しい友達に挨拶回りをして、光に還っていかれるようです。
身内や親しい人を亡くすのは、大きな悲しみです。それでも魂は永遠であり、地球での学びを終えて光に還っていくのは魂にとっては喜びなのです。皆が魂の声を聞き、悲しみを乗り越える一助となりますように。