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神使については、こちらをご覧ください。
鷲ーわしー
ご利益 豊漁・商工業繁栄・開運・商売繫盛
鷲や鷹の猛禽類は、現代の日常生活の中では、
すっかり縁遠い鳥となってしまいましたが、
昔の日本では、山里に棲む身近な鳥でした。
大きな翼を広げ、空を舞う鷲や鷹は、
猛禽類の頂点に君臨し、見る者を圧倒します。
古代の日本でも、それは変わらなかったようで、
神話の世界にも、鷲は登場しています。

天照大御神が天の岩戸に隠れた時に行った神事の時、
とある神が奏でていた、弦楽器の上に鷲が止まったことから、
神々によって、世を明るくする瑞祥と定められました。
また、弦楽器を奏でていた神は、
この瑞祥を喜び、「鷲」の字を使い、
天日鷲神ーあめのひわしのかみー
と名乗るようになりました。
これ以降、鷲は、天日鷲神の神使となります。
天日鷲神の神使は、他に梟などもいて、
主に、猛禽類を神使とされているようです。

天日鷲神は、忌部氏の祖神の一柱で、
紡績業・製糸業の神様ですが、
豊漁、商工業繁栄、開運、開拓、殖産の守護神でもあり、
倭建命が、東征の戦勝祈願に訪れた神社の御祭神でもあります。
ちなみに、天日鷲神の元々の名前は、
どこにも表記がなく、わかりませんでした。

また、鷲は、「酉の市」の起源になった鳥でもあります。
酉の市は、鷲ーおおとりー神社で、11月の酉の日に行われていた、
収穫祭だったと伝えられています。
日本の稲作の起源説の一つに、
「大鳥による稲穂飛来伝説」
というものがあります。
これは、「大鳥が、高天原から稲穂をくわえて飛んできて、
地上にもたらした」というもので、
この大鳥が、
鷲神社の御祭神である、
稲の神である天之菩卑能命の御子神の、
建比良鳥命=鷲大明神に関わる「鷲」とされました。
元々熊手は、鷲が獲物を、
「鷲掴みにしている爪」
を模して作られていて、
「福をかき集める。鷲掴む」
という意味がこめられていますが、
酉の市で授けられる縁起物の熊手には、
更に稲穂が付けられていたり、
稲穂をくわえた鷲がレリーフになっています。

ちなみに、大鳥の候補は、他に
伊勢の伊雑宮に伝わる、「鶴の穂落とし」
(鶴が、生えていた一本の稲穂をくわえて鳴いていたのを見た
倭比売命が、天照大御神に献上する稲穂が育てられると喜んだ。
という言い伝え)と、
倭建命の魂が、「白鳥」となって飛び立ち、
各地に稲穂を届けた。という伝説から、
鶴と白鳥が上がっています。

元々「おおとり」は、白鳥であったのですが、
古代、「おおとり」の字に「鷲」を充てていた為、
「おおとり」=「鷲」になってしまった。
という説もあります。
この為、大鳥=鷲又は鶴又は白鳥、果ては白鷺が混同され、
倭建命の神使は、エピソード的には白鳥になる筈なのに、
白鷺になっていたりと、
とてもややこしい事態になってしまっています。
今でも、冒頭に書いた、鷲神社
(と書いて、「おおとりじんじゃ」と読む)
が存在する位ですしね。
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