人を不快にさせる自分の顔を変えたい | どんな人生を歩んでも最後は幸せになれる

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自分の顔が嫌いだった

私は長い間、自分の顔が嫌いでした。

小学生のころ、同級生から「ひんがら目」とからかわれたことがあります。

「目が変だ」
「気持ち悪い」
「両方の目が違う方向を向いている」

そんな言葉を言われるたびに傷つきました。



さらに私は表情を作るのも得意ではありませんでした。

普通にしているだけなのに、

「怒ってるの?」

と聞かれることがありました。

自分では怒っているつもりはありません。

それなのにそう言われると、

「やっぱり自分の顔は変なんだ」
「人を不快にさせているんだ」

と思うようになりました。

その頃から私は、自分の顔を変えたいと思うようになったのです。

 




コンプレックスの始まりは顔ではなく心かもしれない

今振り返ると、私を苦しめていたのは目そのものではなかったように思います。

小学校の視力検査で、片方の目がほとんど見えていないことがわかりました。

医師からは「もっと早く見つかっていれば治療できた可能性がある」と言われたそうです。

その話を母から聞いた時の悲しそうな表情を、私は今でも覚えています。

もちろん母に悪気はなかったはずです。

けれど子どもの私は、

「自分の目は悪いものなんだ」
「申し訳ないことなんだ」

と受け取ってしまいました。

人は事実そのものよりも、その出来事をどう受け取ったかによって傷つきます。

私の場合も、目の状態そのものではなく、「自分は人と違う」「人に迷惑をかける存在だ」という思い込みがコンプレックスを大きくしていたのかもしれません。




なぜ人は容姿にコンプレックスを抱くのか

容姿の悩みは決して珍しいものではありません。

特に今の時代は、見た目を気にしやすい環境があります。

テレビやSNSには、容姿の整った人があふれています。

加工された写真や動画を毎日見ていると、それが普通のように感じてしまいます。

そして無意識のうちに、

「もっと痩せなければ」
「もっと目が大きければ」
「もっとかっこよければ」

と自分と比較してしまうのです。

しかし、本来の人間の顔はもっと個性的です。

左右の目の高さが違う人もいます。

口元が左右で違う人もいます。

完全に左右対称の顔の人はいません。

それなのに私たちは、存在しない理想像と自分を比べて苦しんでいることがあります。

 

 



自己肯定感の低さがコンプレックスを強くする

同じことを言われても気にする人と気にしない人がいます。

その違いの原因の一つが自己肯定感です。

自己肯定感とは、

「自分には価値がある」

と思える感覚です。

自己肯定感が高い人は、見た目について何か言われても、

「そういう意見もあるよね」

と受け流せます。

しかし自己肯定感が低いと、

「やっぱり自分はダメなんだ」

と受け取ってしまいます。

私自身もそうでした。

目のことを言われるたびに、自分の存在そのものを否定されたような気持ちになっていました。

本当は目に問題があるのではなく、自分自身を認められていなかったのです。

 

 



親子関係も影響する

容姿への自信は、家庭環境とも関係があります。

 

 

人と違うことがコンプレックスになるのは、

親との関わりの深さにも関係します。


親の愛情を感じにくい、

愛着形成不全のような状態で育つと、

自分に自信が持てず、

コンプレックスを持ちやすくなります。



また、

子どもは親の言葉をそのまま信じます。

冗談のつもりで言われた一言でも、

「私はかわいくないんだ」
「僕はかっこ悪いんだ」

と受け取ってしまうことがあります。



逆に、多少見た目のことで悩んでも、

「あなたはそのままで大丈夫だよ」

という安心感をもらって育った子は、コンプレックスを抱きにくいと言われています。



人は見た目を褒められることよりも、自分の存在を受け入れてもらえることの方が大切なのです。

人は本当に見た目だけで判断しているのか

若い頃は、みんな見た目ばかり見ているように感じるかもしれません。

私もそう思っていました。

でも人生経験を重ねると、多くの人は見た目以外の魅力に気づいていきます。

優しい人。

話していて安心できる人。

一緒にいると楽しい人。

誠実な人。

信頼できる人。

実際に街を歩いていても、モデルのような人ばかりが結婚しているわけではありません。

人間関係を長く続ける上で大切なのは、顔の造形よりも、その人がどんな人なのかだからです。

 

 

 

 


容姿のコンプレックスを克服するには

私が少しずつ楽になれたのは、自分の内面に目を向けるようになってからです。

まず大切なのは、人との深い関わりを増やすことです。

関係が浅いうちは見た目ばかりが目につきます。

しかし、相手を知れば知るほど、人柄や価値観、優しさに魅力を感じるようになります。

次に、自分が思っているほど他人は気にしていないことを知ることです。



実際には、

人は相手の見た目をそれほど気にしてはいないものです。

でも

人目を気にして生きていると、

ちょっとしたことでも、相手からどう思われるかが気になります。

人は、自分が気にしていることを過大評価しがちです。



見た目を気にするよりも、

「自分はどう生きたいのか」

に目を向けることが大切です。

他人からどう見られるかではなく、自分が何を大切にしたいのか。

そこに意識を向けると、見た目への執着は少しずつ小さくなっていきます。

 

 

そして、

自分が気にしなくなれば、

まわりの人も気にしなくなっていきます。

 

 



そのままの顔で生きていけばいい

私は長い間、人を不快にさせる自分の顔を変えたいと思っていました。

でも今は思います。

本当に変える必要があったのは顔ではなく、自分に向けていた厳しい見方だったのだと。

見た目は大切です。

けれど、それは美男美女であることではありません。

清潔感があり、相手への思いやりがあること。

それで十分です。

完璧な顔になる必要はありません。

誰かと同じ顔になる必要もありません。



あなたは、そのままの顔で笑っていい。

そのままの顔で人と関わっていい。

そして、そのままの自分を好きになっていいのです。