『スロー・イズ・ビューティフル(遅さとしての文化)』(辻信一著)
という本から影響を受けている。
この本を読まなかったら、
畑も始めなかったかもしれない。
私は、2003年にこの本と出会っている。
「世界危機を救う方法として、
ひとつ、我ら熱狂的な運動家や活動家が
いまだに提案したことのなかったものがあるんです。
それは、スローイング・ダウン、つまり減速すること。」
(「スロー・イズ・ビューティフル」p18)
そう、
2003年当時、私は、
正しさを追求している草の根的な市民運動家だった。
「スロー……、ダウン。とにかく、そこから、始めよう。」
「「大地を守るために闘うだけでは十分とは言えない。それよりももっと大事なことがある。それは大地を楽しむこと。」いい忠告でしょ。でも残念、今は忙しくてそれどころじゃない。「私には救わなきゃいけない世界があるんだから」、なんてね。」
「問題を立ててその解決に取り組むことが、いつの間にか、「生きる」ということのかわりをするようになってはいないか。問題を追いかけることに忙しく、肝心の「生きる」ことがおろそかになってはいないか。」
「いのちはおおもとのところでは、無目的で、無方向だ。」
「「答を生きる」かわりに問題を生きてはいないか。」
などなどなど。
これらの言葉は
2003年当時の私にとって衝撃的だった。
この『スロー・イズ・ビューティフル』と、
見田宗介さんの『気流のなる音』、
森達也の『A』などなど。
「べてるの家」についての本も
この時期に読みあさっている。
もともと正義感が強くて、
気性が激しくて、
「明日のジョー」を見て自分も灰になろう
と思っていた私にとって(爆笑)、
こういう生き方、こういう考え方、
こういう視点があるのかと、
腰が抜けそうになった。
この時期に、
障害者自立生活運動やフェミニズムとも関わり、
弱さという美しさとか、
降りていく生き方とか、
対話とか、半農半Xとか、
いろんなことが私の中でスタートした時期だった。
『スロー・イズ・ビューティフル』、
もう一度読み返してみたくなった。
*昨日、べてるの家について書いた記事は下記を。
べてるの家の合言葉は 「順調に問題だらけ」笑
精神科医の斎藤学氏と共著。
『ヘンでいい。』(大月書店)
アマゾンから購入できます。


