「正直に言います。立ち直るのに少し時間がかかりました…。」
昨年末、私はある大きな挑戦をしました。
ターゲットを絞り込み、100名の経営者様へ「自社株対策セミナー」の案内を送ることにしたのです。
1枚15分の「修行」
ただのDMではありません。
会社の宛名から、裏面のセミナー内容、お誘いのメッセージまで、すべて「手書き」にこだわりました。
1枚書き上げるのにかかる時間は、約15分。
「この社長様には、今のうちに自社株の評価を知っておいてほしい」
「あの時、私の家族が経験したような苦しみ(事業承継のトラブル)を味わってほしくない」
そんな思いを込めながらペンを走らせていると、どうしてもそれだけの時間がかかってしまう。
合計1,500分。
指の感覚がなくなるほどの時間を、この100枚に捧げました。
腕の疲労も凄かったし、腰も肩も辛かった。久しぶりにマッサージに通いました。
投函の儀式と、神頼み
書き終えた100枚のハガキは、投函する前に神棚へ供えました。
「どうか、必要な人にこの想いが届きますように」と必死に祈り、ポストに投函するその瞬間も、心の中で手を合わせました。
自分にできることは全てやった。
これだけ想いを込めたのだから、一人くらいは…そう信じて疑いませんでした。
0という数字
結果は、「セミナー参加者 0人」でした。
電話が鳴ることも、申し込みのメールが届くこともありませんでした。
1,500分という時間。神様への祈り。全てが空回りしたような気がして、正直、しばらくは言葉も出ませんでした。
失敗から見えたもの
でも、いま冷静になって思うのです。
「自社株」という、会社の命とも言えるデリケートな問題を、たったハガキ1枚で相談しようと思えるはずがない。
いくら手書きで熱意があっても、相手からすれば私はまだ「得体の知れない営業マン」だったのかもしれません。
経営者の皆様が守ってきたものを預かるには、私の「信頼の貯金」がまだ足りなかったのだと痛感しました。
最後に
あの15分×100枚の時間は、結果だけを見れば無駄だったのかもしれません。
でも、神棚に祈ったあの時の「本気で力になりたい」という気持ちに嘘はありません。
ハガキでは伝えきれなかった「自社株対策の真実」や「私がこの仕事にかける想い」を、これからはこのブログを通じて、少しずつ、でも着実に届けていこうと思います。
あの時の100枚は、私の「覚悟」の証として、心に刻んでおきます。