たとえば会社で
午前中仕事をしていて
ふと「そうだ、お昼は
担々麺を食べよう」と思うと
お昼休憩の頃には
もう担々麺以外の選択肢は
受け入れられなくなっていて
「お昼、カレーにしない?」
と同僚に誘われても
「いやもう私は担々麺じゃ
ないと駄目だから」みたいな
状態になっている、これを
『口が担々麺になっている』と
私の周囲では言っておりました。
あるいは『担々麺口(ぐち)』。
この場合同僚が
「担々麺口なら仕方ないね、
私もそっちにつきあうよ」と
なることもあるし
「そうなんだ、でも私は
今日ずっとカレー口だから
カレーに行くわ」となることもある。
さて私は今週何故か
とても魚が食べたい気分になり
「フィッシュ&チップスとか
久々にどうか」と
夫(英国人)に打診したところ
「賛成です」
「家で作るんじゃなくて
お店のものをテイクアウトで」
「大賛成です」
「じゃあ金曜の夜は
フィッシュ&チップスで決定な」
それが月曜日のことで、
ただ私は『魚を食べたい欲』が
週半ばで最高潮に達してしまって
水曜日に鮭を焼いたんですよ。
鮭が大きかったものだから
それを水・木と食べたんですよ。
結果、金曜日には
フィッシュ&チップス欲が
収まってしまっていて・・・
「メニュー変更で夕食は
餃子でいいか」と夫に尋ねると
問題ないとのことでしたので
餃子・ブロッコリーのナムル・
ニンジンサラダ・豆ごはんで
美味しく食事を済ませましたら
「・・・あの、僕は君の
餃子は好きですし、
今日の食事はすごく
美味しかったんですけど」
「うん」
「僕・・・僕、どうも今週
『金曜日のフィッシュ&
チップス』をすごく
楽しみにしていたみたいなんです・・・
今日の食事に文句なんてないし、
美味しかったは
美味しかったんですけど、
今すごく満腹なのに、何故かちょっと
悲しい気持ちになっているんです」
ああ!
つまり君は今週完全な
『フィッシュ&チップス口』に
なっていたというわけだね!
今日の夕食は
フィッシュ&チップスに
決定いたしました。
食べたい時に食べたいものを
食べられる、というのは
幸せの極致でございますので
このたびは夫の希望を
優先したい私です
フィッシュ&チップス欲は
他の食べ物では
抑えられませんからね
この気持ちがわかるあなたも
わからぬアナタも
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