この週末、私と夫(英国人)は
ゲーム・フェアに行ってきました。
え?
Norizoさんたちって
ゲームとかお好きでしたっけ?
と少し驚いたそこのアナタ。
『ゲーム(Game)』はゲームでも
こちらのゲームは
コントローラーを手に
スクリーン前で興奮したり
円座を作って友人たちと
キャッキャと楽しむ
そういう『ゲーム』ではない。
Game、ゲーム:
猟鳥・猟獣、またはその肉、獲物。
そう、我々が足を運んだのは
『The Scottish Game Fair 2025』。
狩猟を趣味とする
スコットランドの人々が
年に一度、一堂に会し
普段の肩身の狭さ
(割と誤解があると思うのですが
英国でも『狩猟』は万人に
受け入れられている
行為ではございません)を忘れ
同好の士と親睦を深める催し・・・!
いや私は特に狩猟とか銃器に
興味はないんですけど、
スコットランドの山奥で
東西南北どこを眺めても
牛や羊がいる、みたいな環境で
暮らしておりますと
『ペスト・コントロール
(害獣制御)としての銃使用』も
それなりに身近な話で・・・
「平和思想の観点からも
銃を普段から取り扱うなど
言語道断」とか
「動物愛護の精神で人は皆
肉食を諦めるべし」とか
様々な意見が
あるかとは思いますが
『狩猟』を批判するにせよ
称賛するにせよ
まずは現場・実物を一度
目にしたいという好奇心から
のこのこスコットランド中部の
パースにあるスクーン宮殿へ。
宮殿の前の広場が
会場になっているのです。
パースはスコットランドの
中央に位置するとはいえ
エジンバラやグラスゴーからは
割と離れているし
天気予報もなんだか
不安定な感じだし
もし人が少なかったら
イベント主催者は可哀そうだな、と
思っておりましたがそれは杞憂。
見よこの駐車場の埋まり方を。
チケットを買って入場、
簡易テントが軒を連ねていて
そこで狩猟用の銃ですとか
靴ですとか服ですとかが
売られていて、
望遠鏡ですとか耳栓ですとか
杖ですとか獲物を裁くための
刃物ですとか調理器具ですとかも
並んでいて、さらにそうした器具を
運搬するための車両ですとか
おもちゃですとかも
売り物になっていて・・・
なんのかんので『狩猟』を
上流社会のたしなみの一環として
楽しむ人もいまだ多いのか、
シャンパンとクリスタルグラスを
猟場まで運ぶ用の大きな
木箱なんかも売られていて
「これは最早このお店の隣で
荷運び用の屈強な召使が
セリにかけられていないのが
不思議なくらいの話だな。
あ、趣味の悪い冗談ですみません」
私の謝罪を聞き流しながらわが夫は
「妻ちゃん、それよりこの
非常に頑丈そうな、質のいい木材で
丁寧に作られた小箱を見てください。
これ、何だと思いますか?
銃弾を運ぶ専用の小箱ですよ」
「すごいな、ここらへんの
木箱を売っているお店は
本気で本物のお大尽様だけを
顧客にしているんだな、
だってこれ、運ぶ時に両手が
ふさがるだろ?銃を持ってさらに
この箱を持つことはできないものな、
召使まではいかなくても
従者は必須な持ち物シリーズだ」
勿論もっと一般的な大衆を
顧客とするお店もたくさんあり、
特に『犬』関連のお店は多かったです。
ほら、狩猟に犬はつきものなので・・・
こちらのゲーム・フェアの
売り文句の一つは
「会場にいる人の数より
犬の数のほうが多いくらい」、
まあそれは明らかに
誇張表現なんですが
確かに犬連れの人間は多く、
故にドッグフードや
犬用のおもちゃ・健康器具・
飼育用品を扱うお店も盛況、
犬専用の写真・肖像画スタジオや
マッサージ店もございました。
大企業も出店しています。
会場の隅っこには
猟銃試射体験コーナーもあり、
中央の広場では犬レースや
狩猟犬の模擬訓練などの
出し物が朝から夕方まで目白押し。
食べ物は屋台系のスタンドから
予約制の有名シェフによる
レストランまで揃っています。
何が見所なのかよくわからぬまま
会場に入ってしまった我々は
とにかくぐるぐると
色々な場所を見て回って歩き
「特にこれが面白かった、
みたいな点を挙げるのは
難しいんですが、でも
楽しかったか
楽しくなかったかでいうと
これは楽しかったですね」
「そうだな。来年もまた
参加するなら、その時は
前もって予定を立てて
最初にここを見て
次にここを回って、と
段取りを組んでおきたいところだが、
今日のこれはこれで楽しかったな」
ただまあその結果として
我々は朝の10時から夕方5時まで
ひたすら草地を歩き回ったため
・・・翌日、もう脚がガタガタで・・・
まだ疲れが残っています。
こちらのフェア、お好きな方は
毎年参加するし、なんなら
現地にキャンプ泊をして
3日間楽しみまくる
気合の入り方だそうで
・・・あの強さを
私も見習いたいものでございます。
われらが愛犬アーシーも
楽しそうでよかったです。
会場のどこを見回しても
必ず犬が目に入る程度には
多数の犬が現場にいたんですけど
基本的にどの犬も
躾がしっかりしていて
・・・狩猟に興味がなくても
犬には興味がある、という方には
参加をおすすめできる催しです
ラブラドール系と
スパニエル系が大勢を占める中
ニューファンドランドみたいな
超大型犬種ものしのし歩いていて
小型犬は案外少なかったですね
会場は基本的にすべて
『犬連れでの利用可』で、
食べ物だけを扱っている
『フードホール』は入り口に
「犬の同伴はお控えください」と
書いてあったので私は
犬を夫に預けて入ったのですが
中には普通に
犬がたくさんいました
あれは利用者(客)ではなく
お店を出す人に向けた
告知だったのかしら
いや、服飾店とかクラフト店とか
普通に店内に犬がいて
お客に愛想を
振りまいていたんですよ
・・・犬好きとして言いたい、
いいイベントでございました
ゲームフェアに興味のあるあなたも
そっちのゲームじゃないほうの
ゲームのほうが好きかな、というアナタも
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