夫はフットボールにまったく興味なし。

それでもワールド杯開催時は

試合を見たがる私のために

パブに付き合ってくれました。

家でテレビ観戦すればいいじゃないか

との声もあるかと思いますが。

我が家にテレビはないのです

(あっこう書くとなんだか

我が家がすごい貧しいような)。

最初のうちは

一緒に試合を楽しもうと

懸命に努力してくれていたのですが、

そのうちそれも辛くなってきたようで、

必ず「フィナンシャルタイムズ」を携帯するように。

大画面がよく見える位置に席を確保しようと

必死な人々を尻目に、

悠々と大画面の真下の席

(画面に近すぎて観戦には適さない)に

ひとり陣取り、優雅に新聞閲読

忘れもしないドイツ対イタリア戦。

両者一歩も譲らず(月並みな表現ですみません)

0対0のまま延長戦に。

そこでもなかなか決着がつかず

このまま延長戦か?と

試合展開を見つめるすべての人々が固唾を呑む中

「ねえねえ どうしてまだ終わらないの?

僕 新聞読み終わっちゃったんですが」

夫よ・・・空気を読め

「あとちょっとで終わるから待っていて」

「いつも2時間くらいで終わるのに。

何かあったの?まだ0対0だし」

「いい試合なんです!ここでどちらかが

点を入れれば試合終了。

もしも得点がない場合はPK戦」

「えっPK戦になった場合は

君きっとそれも観たがるんでしょ?

家に帰るの遅くなっちゃわない?」

「それに関してはあとで話し合おう、

今はちょっと試合を観せて!

面白いところなんですから!!

というか貴方も観たまえ!」

そして夫が画面に視線を移した瞬間

イタリア得点!

なんてこった この残り時間で!!

どよめきの中、さらにイタリア追加点!

そしてホイッスル!

「おおおー!試合終了!いい試合だった!!

夫よ、PK戦はなし。家に帰りましょう!」

「・・・君は2時間以上

画面に釘付けになっていたけどさ、

結局ハイライトは最後の2分間でしょ?

僕みたいに

最後の2分間だけ観た人のほうがお得だった

とか思わない?」

「思いません」

夫の心の中にある

2006年ワールドカップの思い出については次回に。