子どもの話を聞くということ。子どもの話を、ただ受け止めるということ「そうなんだね」 | 10才までの自己肯定感の育み方 放課後児童クラブスーパーバイザーさとさん

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学童保育歴20年・島根県スーパーバイザーのさとさんが、特に低学年の子どもとの信頼関係作りをテーマに、働くママを応援するブログです。「聞く・訊く・聴く」を軸に、自己肯定感を育む関わり方と、親子のタイプに合わせた4つの関係性モデルを実例とともに紹介しています。

子どもの話を聞く:そうなんだねと受け止める

 

 


🔰第1回:「“そうなんだね”の力」

〜子どもの話を、ただ受け止めるということ〜

 

「そうなんだね」の力:子どもの話を受け止める

 

🟡はじめに

「聞く」って、何をすればいいんだろう?


そう思ったとき、わたしが最初に意識したのは、「そうなんだね」と受け止めることでした。
 

アドバイスも、問いかけも、共感もいらない。ただ、話をそのまま受け止める。
 

それだけで、子どもとの関係が変わり始めたんです。

 


🟢「そうなんだね」と言ってみたら(学童保育の実例)

ある男の子が泣いていて、とても怒っていたんです。そばに行って「どうした?」と声をかけても、何も言ってくれません。そこで、みんなのいない場所にそっと移動して、しばらく黙ってそばにいることにしました。


泣き声も怒りも、少しずつ静まってきた頃。

 

さと「どうした?」
男子「だって、〇〇ちゃんが押してきて、そのせいで絵本バックが汚れた。」


さと「そうなんだね。」

 

そのひと言で、彼の表情が少しやわらいだように見えました。そのあと、悔しかった気持ちをぽつぽつと話してくれたんです。

 

男子「だって、汚れたもん。もうイヤだ!…もう!…イヤだし!…」
さと「わかったよ。教えてくれてありがとう。その子には伝えておくからね。」

 

周りの話も聞いてみると、どうやら押したわけではなく、ぶつかっただけだったようでした。


そこで、〇〇ちゃんにも声をかけました。

 

さと「押されたと思ったんだって。それで絵本バックが落ちたんだ。」
〇〇ちゃん「わかった…」

 

男の子はその様子を少し離れたところから見ていました。謝ってもらったわけじゃないけれど、なんとなく気持ちが落ち着いたようで、ランドセルを片づけて、着替えを始めていたんです。

 

さと「絵本バックは、乾かしとくから。帰りに忘れんでね。」
男子「うん!」

 


🟣「ただ言いたかっただけ」の気持ちを受け止める

ある日、女の子が帰ってきて、同級生にされた嫌なことを話そうとしたとき、周りの大人にこう言われたそうです。


「あなたにも悪いところがあったんじゃないの?」

 

その瞬間、彼女は「もういい!」と怒って、わたしのところに来て、あらためて話し始めました。

 

女子「〇〇ちゃんがね、悪口言ってきて、すごいむかつく!」
さと「そうなんだね」
 

女子「そう!ほんとに」
さと「そうか、怒ってるんだ」
 

女子「そう、怒ってるの」
さと「そうなんだね」
 

女子「うん」

 

それで終わったんです。
 

子どもは、ただただ言いたかった。それを聞いてほしかったんだなって、思いました。

 

でも、つい大人は“解決”しようとしてしまう。原因を探したくなるし、正しさを持ち出したくなる。


でも「聞く」は、そういう反応を手放して、ただ受け止めること。それだけで、子どもは安心して話せるんです。

 


🔴「聞く」は、なにもしないことじゃない

「そうなんだね」と言うだけって、簡単そうでむずかしい。


つい、理由を訊きたくなるし、励ましたくなるし、正したくなる。
 

でも、「聞く」は、子どもの気持ちをそのまま受け止めること。
 

それは、なにもしないことじゃなくて、“関係を育てる行動”なんだと思います。

 


🟠おわりに

「聞く」は、3つのきくの最初のステップ。


次回は、「訊く」について。問いかけが、子どもの気持ちを引き出す力になることを、お話しします。

 

  • 🍀 第2回:「“訊く”は耳がひらいたあとに」(訊く)
    子どもに質問するタイミングと、問いかけのやさしさ。“訊く”は関係性の橋。
    👉記事はコチラ

子育てコーチング協会インストラクターのさとさんでした。

 

忙しい毎日に効く、3つのきく


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