夏後の正解は「加速」ではなく「整備」
― 9月からの勝ち筋を間違えないために ―
こんにちは、算数ソムリエです。
灼熱の夏、おつかれさまでした。講習も模試も特訓も、
それは、
夏はある種の非日常。同じペース・
9〜10月の現実:実は鬼門
小6受験生にとって、9月中旬〜10月初旬は崩れやすい時期。
主な要因は以下の三つです。
- 夏休み疲れの反動
- 運動会練習疲れ(ある学校はここが強烈)
- 塾宿題↑×学校行事↑で時間&体力を圧迫
運動会がない学校はこの悪影響が最小ですが、ある学校は終わるまでは“守り”を徹底し、終わったらスッとギアを上げる。
✕ 夏の勢いそのままにノルマ増
○ 学校再開スケジュールに合わせた“現実的な再設計”
「過去問ガー」に振り回されない
この時期になると、志望校受験校がぼんやり見え始めることで、過去問に取り組まねばという声が聞こえてくるのですが、過去問の扱いについては注意点が多々あり、伝えておくべきことがたくさんあります。
- 過去問演習は「形式」を知ることが目的。
- 過去問は“非効率学習の極み”——数をやるほど良くない。
目安は「3年分で十分」。 - そもそも、
そんな非効率を減らすために志望校別特訓などの講座が存在するのでは?
それでもなぜ皆、過去問に走りたがるのか…
志望校の問題に触れると「合格に近づいた“気”がするから」というのが大きい理由でしょう。弱ったメンタルに効く“精神安定剤”として過剰摂取したくなる——気持ちはわかります。しかしその結果、
- 赤本20年分を買い込む
- 低正答率の捨て問の直しに膨大な時間
- 本質の底上げが止まる
……という定例現象が、毎年起きています。
そもそも学校側は「過去問慣れで突破」
「過去問〇年やった」が合格要因のように語られるのは、
実戦演習の唯一の目的=弱点の特定と補修
“入試実戦!”の気持ちは持って良いんです。ただし「演習→弱点発覚→補修」のループが回らない限り、得点力は上がりません。
発覚後のゴールデンタイム中の行動がカギなのです。
- 原因特定(知識欠落/定義の誤読/手順ミス/処理速度)
- 類題3〜5問で“自力再現”できるまで
- 次の演習で再発チェック
演習を重ねるほど穴が増えるだけの人は、
9月10月の実務:計画は“現実×再現性”で組む
1)週の“核”を絞る
- 基礎素地の底上げ(比割合、平面図形をはじめとした頻出核)
- 定型基礎パターンの再現性(手が止まらず解けるか)
- 過去問は3年×必要大問のみ(形式確認+抽出)
2)タスク設計は「量→時間」ではなく「目的→証拠」
- 目的例:「式の意味理解が曖昧」→“なぜこの式になるのか”
を説明できる - 証拠:口頭説明+白紙に書いて再現、誤答原因メモ
3)やらないことリスト
- 過去問の全問全直し(捨て問は切る)
- 同じ誤りの放置(ミス帳は“再発防止策”まで書く)
- 気分で教材を渡り歩く(今週は“これだけ”に固定)
4)親子のメンタル運用
- 成果よりプロセスを評価(
再現できた、説明できた) - 睡眠最優先(受験は体力戦でもある)
- 「過去問、何年やった?」ではなく「弱点、何個つぶした?」を合言葉に。
≪まとめ≫●選択と集中●少数だが精鋭●深さを伴ったスピード感
夏の貯金は、深さに変換して初めて戦力になります。
- 闇雲に量を積まない
- 要点を的確に捉え、深く理解・吸収
- それで十分、最難関レベル対応可能
9月10月は“整備の残暑”にしてください。無理な加速より確実な再現性。
ここを丁寧に越えれば、11月12月の充実に繋がります!直前期の最後のひと伸びに繋がります!
受験生の皆さん、
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