中学受験業界は、色々な情報で溢れかえっていますが、保護者にせよ子供にせよ、賢明な人は「煽り情報」に簡単に乗せられない傾向がある、と強く感じます。最近そう強く感じた例を、ここでは2つ挙げておきたいと思いますので、ぜひ参考にしてください。
① 佐藤ママの教育法
今や時の人となった佐藤ママ。男の子のお子様3兄弟とも、エリートコースを歩ませ東大に入学させたスーパーお母さんです。浜学園では講演会を主催するなど、積極的に佐藤ママ教育法を推し進めているようです。
本を読んだり、講演を聞きに行ったりした人もいると思いますが、面白いもので
「佐藤さんの本に書いていたこと(講演会で仰っていたこと)を実践してます!」
と熱く反応される方のお子さんほど、いつまでたっても成績が思うように安定せず、
「まぁ、うちの子に当てはまることは少ないだろう」
と、冷め気味なリアクションをされる保護者ほど、お子様の成績が優秀であることが多いように思います。
佐藤ママの成功例を世間が知ることは良いことですし、世間を煽ってるつもりも全く無いのでしょうが、受け取る側の姿勢がどうあるかで(子供の)未来が左右される、ということも頭に入れておくべきと思います。
佐藤ママの話に限ったことではなく、「説明会で○○先生がこう言っていた!すぐ実践しなきゃ!」とすぐさま安直な反応をするのは良くありません。聞いた話を一旦冷静に受け止めた上で、自分や子供に本当に当てはまるのか、本当に参考になるかを吟味、精査する“一呼吸”が、何事も大切なのではないでしょうか。
② 入試問題が的中しました!
先日、灘中を目指す私のある生徒がこんなことを言ってきました。
「先生、こんな塾のチラシもらったんやけど、見て見て!この塾、こんなレベルで的中したって宣伝してるで。ヤバない?こんなん、どの先生も教えてるやん!算数の先生みんな的中やん(笑) 」
彼は続けて、
「このレベルで的中って言うてるのに、的中してない問題の方が多いから、逆にここヤバいやん。行くやつおるん?(笑)」
と言いました。
私はリアクションに困りましたが、心の中で「この子はきっと灘中に合格するだろうな」と思いました。彼はそのチラシの“煽り”具合にすぐさま気付ける能力の高さがあったわけですが、これこそが情報化社会で最も求められる情報リテラシー、情報分析力なのでしょう。
同じ情報を受け取っても、全ての人がそんなリアクションが出来るわけではありません。
「へぇーそうかーたくさん的中させてこの先生すごいなー」
単純に、そう反応した人も結構多いはずです。
実態を理解する力が情報を受け取る側にあれば、煽りを鵜呑みにして間違った選択をすることを回避しながら生きていくことができます。そして、そこに人間の“差”が生まれるのです。
勉強して賢くなることは、やはり大事なことだなと再認識しました。
皆さんは普段、情報をどのように受け取り、取り扱っているでしょうか。
たくさん溢れた情報から必要なものを引っ張り出し精査する。
しかし残念ながらこれは「言うは易し、行うは難し」なので、往々にして出来ない人は出来ないままなのが悲しい現実です。
■■算数ソムリエ■■