今年5月多くの人に惜しまれつつ閉店した本屋さんを、半年後の11月30日ねこ福で再現してもらいました。
小説にもなり、映画にもなった、尼崎の街角の小さな本屋さんです。
お越しになった皆さんには、
小説の著者さんとモデルとなった本屋の店長さんを囲んで、午前11時から午後5時半まで昼食も挟んでゆったり滞在いただきました。
え?本が見当たりませんけどって?
いいんです。「小林書店」のいちばんの‘売り物’は店長由美子さんの物語り。
間にドキュメンタリー映画を上映して閉店する前の「小林書店」も皆で追体験しました。
人が集い、1冊の本について想いを語り合って交流するのも「小林書店」の日常だったようですよ。
この日のねこ福も同じこと。『あの日、小林書店で』を囲んでたくさんの語りと学びができました。
それにね、店長さんの旦那様(お父さん)もご一緒いただけたので「小林書店」らしさが増しました。
お父さんの内助の功は小説にも映画にも語られており、お父さんあってこその「小林書店」。揃ってお越しいただけた“厚み”は格別でした。
半身が不自由になられたお父さん、すくみ足になる由美子さんがお二人してねこ福の山里までお越しいただけたなんて、ありがたいことでした。
遠征にお出掛けされるのはいつだって由美子さんだけ。
ご夫妻でイベントに参加されるのは初めてだったようですよ。
この日ねこ福に集った皆様はミラクルな場に立ち合えたことになりますね。
左から:川上徹也さん(著者)、本屋仲間の東さん、由美子さん、昌弘さん(お父さん)
小説の中にも登場する「出版社の報奨に一緒に挑戦した本屋仲間」さんもご参加くださり臨場感さら増しで。
こうして「出張!小林書店」の企画タイトルを誇張でも比喩でもないものにしてくださたのも由美子さんの心配りがあったのですよ。
事前に打合せのやり取りをさせてもらっていると、『あぁ、今、小説の続きが体験できてるんだ。』と、
送られてくる文章の一つ一つが学びに感じられたのでした。
さて、「小林書店」を多くの人に知らしめた立役者である作家川上徹也さんを前にして小説の感想をシェアすることから1日が始まりました。
大半の方が初めましてのお越しだったので無事に辿り着けた安堵感も冷めやらずで、少々硬い滑り出しだった印象です。
著者と主人公を前に、やはり緊張もあったでしょうか…。
物語を様々な視点から感じてみたく、このコーナーが楽しみでしたが、腰を据えてみなさんのお話を伺うことが叶わず。。
ここの部分はねこ福レポートは空白です。
その場に居合わせた方々だけが分かち合えた秘密ということですね。
『あの日、小林書店で』がPHP文庫から出版された経緯を川上さんからも由美子さんからも聞かせてもらえました。
「縁は手繰り寄せるもの」 思い切った直談判が運命変えたんです。今ここで黙って見送ったら私、一生後悔すると思ったから社長に話を切り出したんです。
著者による幾多の出版社への働きかけをも制し、主人公直々に出版の商談を取り付けられたのだとか。
こういったエピソードも『続・あの日、小林書店で。』に盛り込まれていく気がします(笑)
午前の部、川上さんの持ち場の最後には、
コピーライターとしての深い知見から「レビューの書き方講座」をしていただきました。
「もしも、この小説を新聞広告で紹介するとしたら…」
というテーマで、参加者それぞれが40文字で推薦文を考えました。
スマホで文字数を数えながら考案中の人、順々に回ってきたスケッチブックに書き込んでいる人、思い惑う人。。
この後、公開発表があり、由美子さんと川上さんそれぞれからの大賞が選ばれましたよ。
どのレビューも素晴らしすぎて、レベルの高い選考会でした。
結果発表はこの続きで。
青山智圭子さん撮影





