本棚の片隅に「お札」のようにしまってある本があります。
大切なことが秘められてるので、お祀りするかのような気持ちで納めてあります。
1度読んで内容は飲み込めたので読み返したことはありません。
読み返さないなら売ればよいようなものだけど、手元に置いておかねばならない「お札」のような存在感があるのですね。
自分の魂が写し取られて納められてるような気がしていて。
日々の行動を肯定するための「お守り」になってる。
こんな作業して無駄じゃないかな?こんなことに時間費やしてていいのかな?
そんな不安がよぎったとき、『これをやらなきゃ辿り着けない』って言い聞かせてくれる心強い存在なのです。
ジェームス・W・ヤング『アイデアの作り方』
親族にしても職場の同僚にしても私の行動パターンを信頼してくれる人はいませんでした。
何に考えてんの?早く結論出しなさいよ、何も考えてくれてない!ってまくし立てられる。
私は周囲のそんな反応の意味がよく理解できなかった。
ヤキモキされてる間も自分の思考はぐるぐると巡っていて、「何も考えてない」訳ではなかったので。
斬新な商品を世に投入するには付け焼き刃な発想で注目を得られるはずがない。
なんで極限までアイデアを練ろうとしないのだろう? 逆に意味不明でした。
親の言動に倣ってたら親と同じ顛末を辿ることになる。違う道を探らねばお先真っ暗だわと悶々と思案してるのに、「早くしなさい!」っと。
すぐに結論出せない自分って相当に無能なんだなって思った。
この本をたった1度しか読んでないけど決して内容を忘れないのは、自分がやってたことが書いてあったから。
あれ?
誰に教えられた訳でもないけれど、現状打破、改革のために新発想を希求していたら自然とそうなってた。
大ヒット商品の後継商品開発の責任を担って通勤した日々。
崩れかかった実家を快適に暮らせる住まいに改善するには。
食べも話しも身動きもできない母を自宅で安らかに介護するには。
精神を患った父と折り合いをつけて暮らすには。
全部、普通の発想なら「できない」こと。 そういえば。
この本をとても大切に思えるのは、自分の見えないところの努力を全肯定してもらえたように感じるのかもしれないな。
読んだときには何故だかわからなかったけど。
半世紀以上にわたり世界中で70万部売れた本。
こんなにも大切に受け継がれていく理由は、
流されずに生きる姿勢のエッセンスが込められてるからとも言い換えられるのでは。
たった100ページのために固いカバーがついてる。
大切に扱いたくなるような装丁。
文字も大きい。
内容を要約するならせいぜい5行で事足りる。
それも無意識領域の思考を微細に文字化してある。
「お札」と感じるのはそのせいかな。
川上徹也さんの新刊書は『アイデアのつくり方』をオマージュして創られたのだそうです。
本質に立ち返ることの大切さを説くビジネスパーソンならでは。
7月19日発売で、今月末までAmazon予約キャンペーンを実施されてます。
10冊購入したらカワテツさんの個人コンサルが受けれますよ♪
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名誉挽回のためにちょっと補足しとくと、、
「さすが、最期は合わせてきますね。」と稀にプロジェクト担当に感心されました。当然やろっとこちらは思ってるけど、周囲はハラハラしてたんですよね。
「そうきたか…。」「やり抜いたね、実現するとは思わなかった。」
よくそう言われる。なし崩しに中断させられない限りは…
そういえばこの本に出会ってからは、そんな言葉に慰められる必要もなくなりました。
誰もがやらないことをやってのけるのに理解者は必要ないっと、本が囁いてくるから。
久しぶりにページを開いてみたらレシートが挟まってた。2012年…




