今日はねこ福おやすみです。
どこにも行かずに家でひっそり日です。
気が抜けてぼ〜っとしているうちに陽が傾いてきました。
さすが、秋ですね。
これから山里はみるみると日が短くなっていきます。
時間の大切さを再確認する季節でもあります。
「金木犀忌」と、今日のことを名づけています。
2回目の金木犀の日。
今年も最高に穏やかで、
ぎゅっと空気の密度が濃いように感じます。
2年前の今日は満開の金木犀の香りが、
秋のからりと肌に優しい風に乗って
部屋の中に吹き込まれてきました。
ベットに横たわっていても
生まれ育った土地のすべてが感じ取れたのではないでしょうかね。
ねこ福じいちゃんが最期に過ごした自宅での半日は、
すべてのものがこの日を最高にしようと
スタンバイしてくれていたかのようでしたよ。
ほんの2週間のレスパイト入院のつもりで出たはず、
また猫さんに囲まれる日常に戻るはずだったのに、
とりあえず最期は家でというための帰還になりました。
「よく決心したね。」
と、周囲からたくさん言われました。
危篤の病人を自宅で看取るために連れて帰るという判断が、
とても勇気あることのように映るそうです。
わたしにはその感覚がよく分からなかった。
本人が望むことは?を考えると
その選択肢しかないように思えました。
どんなことをしてでも叶えようと、
単純にそれしか考えていませんでした。
何をしても不足を訴えられるので、
これといった親孝行もできずだったけど、
もうこの先チャンスがないとなると、
自分がどうのとかいうのはなかったな。
寝たきりの在宅介護はプロだったので、
何をすればいいのかは全部イメージができていて、
躊躇はなかったし。
それよりも、
血圧60で、駅前の病院から山里までの輸送に、
よくぞもちこたえたじいちゃんの強靭さは素晴らしかったな。
前日、
「明日、家帰るで。」と、伝えた瞬間、
カッと目を見開いた姿は、再起動するターミネーターのようでした。
時を察して、
金木犀がさっき、今年最初の香りを放ってくれましたよ。
私たちを取り巻く全てのものは、
いつも何かを察して、
私たちにはたらきかけている。
この頃、そのように確信するようになりましたよ。
