11月1日にやって来た子猫ちゃんたち、
エミリオくんと陽だまりのなか。
すっかり、家族の風情ができあがっちゃってます。
同じ部屋にいることを嫌って、
先住猫2匹は当初、隣の部屋にたてこもってたというのに。
今日は、子猫ちゃんを引き取ると決めたきっかけについてお話しさせてください。
預かって4日目、こんな出来事がありました。
子猫ちゃんたちはオトナ猫を隣室に追いやって、
ビングでひとしきりご機嫌にプロレスごっこをした後、
安心しきって窓際でお昼寝をしていました。
そこへ、先日私に子猫を託したおばさまが、
里親の仲介をされている方とお越しになりました。
おっとりめのシャム色ちゃんは、
私に捕まっちゃって、その方と面接を受けることになりました。
ご自身も猫を飼われていて、お世話好きそうな方でした。
可愛い、可愛いっと、すっかり魅了されたご様子。
私は心底『よかったー』っと思ったのでした。
そこへ、先住猫エミリオが風格たっぷりに隣の部屋から出てきて、
子猫ちゃんとお客様の間に立ちはだかったのです!
擦り寄られても振り払って、迷惑そうにしていたエミリオが、
子猫ちゃんに覆いかぶさって、隠してるつもりみたいです。
お客様は、「オスでもこういう母性本能をもつ子もいるのよぉ。」って
言ったけれど、
これって母性じゃないぞ。
どちらかというと男前な勇姿じゃない?
今の今まで、隣の部屋に閉じこもって避けるくらい嫌がってた。
それが、子猫ちゃんがビビって震え出した途端に、
登場して、護衛をはじめた。
かつて、ねこ福兄弟の猫さんがもらわれて行く時、
お兄ちゃん猫シャルルが、
子猫のために準備した段ボールの中で居座りました。
『連れて行くなら、俺にしろ。』そんな決然とした態度で、
取り囲む人間たちを振り返ってました。
身代わりになろうとしたのか、阻止しようとしたのか。
小さな箱からお尻をはみ出しながらも勇姿でした。
シャルルはじいちゃんのお気に入りだったので、
やはり子猫がもらわれていくことに。
子猫は何軒先にも届くような絶叫を残して、連れて行かれました。
毎回子猫は、そんな悲痛な叫びを置いて去って行くこと、
エミリオはきっと覚えていたのですね。
今度は大人になったエミリオが、子猫ちゃんを守ろうとしたようです。
それでも、私の心は痛めども、揺らぎませんでした。
里親探しにこんな感情は付きもの…。
この後です。
お客様が帰られた後、放心状態で硬直するシャム色ちゃん。
その場を逃げれたサビトラちゃんも、おずおずと出てきて、
神妙な表情で寄り添いました。
自分たちの行く末に察しがついていたのですね。
先程までの天真爛漫とした空気は凍てついてしまいました。
エミリオ、
こわばった子猫ちゃんたちに添い寝をして、
子猫のベットの中で丸くなってうずくまってしまいました。
日が落ちて、暗くなっても、ずっとずっと。
私が夜更かしして机に向かっている隣でも、ずっとずっと。
この変わり果てた家の中の空気が、
私の‘大切なことのものさし’を変えてしまいました。
何よりも猫が一番大事、
そう思っていた頃の自分の方が、
心豊かでなんでもが楽しかったのじゃないかな。
きっとなんとかなるだろう…。7匹の半分やん…
私は固い決心を変えることになりました。
そして今日で9日め。
この間、早速、
半泣きで、また猫を増やしてしまったことを後悔したりもしています。
そのイライラがおさまってしまえば、
膝の上はあったかいです。


