今、大阪市立美術館で『フェルメール展』が開催されていますね。
とても気になっていますが、行くことを躊躇しています。
なぜなら、フェルメールの静謐な世界は、
ひっそりと鑑賞しないと本当の良さが伝わってこないと思っているから。
常設展示されている美術館で、
その他多数のオランダ絵画にまぎれてそっと在り、
人気もまばら、名画だと気付かず通り過ぎていく人もあるくらいな静寂がふさわしい。
人垣の間から肩越し、頭越しに‘見た’ことに納得して
「有名な絵らしいねっ」と言ってる人たちと揉みくちゃになって閲覧するのは、
殊更フェルメールを鑑賞するには無意味な行為だと思ってます。
フェルメールは寡作(筆が遅い)の画家だったそうですが、
それは精緻な画風をみれば納得がいきます。
透視図法で緻密に構図を割り出し、なおかつ、
光を点描写する技巧で一筆ひとふでを気が遠くなるような作業で詰めていった
とデッサンの先生がおっしゃっていました。
日本でよくある「立ち止まらないで鑑賞してください」という奨励に耐え得るような時間の流れ方を、
フェルメール絵画の中の世界はしていません。
さてさて、
その寡作にして早逝で、現存する作品は30数点しかないと言われる
ミステリアスな画家の創作世界を映像にした映画があります。
『真珠の首飾りの少女』
この名画↓が誕生する舞台裏をフィクションで描いています。
画家を題材にした映画って意外とたくさんあります。最近だと…、
画家系映画はどれでも、
絵画の世界を実写で再現することに力点が注がれているので、
映像はこの世のものとは思えない美しさを発しています。
特にここに挙げた画家たちは一様に
「光の画家」、「色彩の画家」と呼ばれていているけれど、
それぞれに愛した光、光の捉え方は違います。
それでも、どの作品もそれぞれに
画家が描いた微妙な色合いを見事に再現できていてあっぱれです。
フェルメールもまた光の画家と呼ばれるていますよ。
天候に恵まれない風土、慎ましい風習の中で
光を崇高なもの、憧れと感じていたのであろう庶民の感覚まで映し出しています。
映画『真珠の首飾りの少女』も、
ハッとさせられる構図や展開で光の存在を描写して、
フェルメールの世界を再現しています。
上述した透視図法に用いたと思われる暗箱も登場します。
製作の裏事情を知ると鑑賞に厚みが出ることもありますね。
予備知識なく自分の感性だけで名画に向き合うのもひとつだけれど、
掴みどころなく鑑賞するより作品の意図を類推しやすくなるのも
楽しことだったりします。
『フェルメール展』は5月12日まで。
もう訪れた人も、これからの人も、
展覧会を二度楽しんでみませんか?
山間の隠れ家の大きなスクリーンでひっそりと…、
フェルメールを鑑賞するのに最適な環境だと思います。
【内容】映画上映、鑑賞後桜の下でランチタイム
【料金】2000円
おにぎりをご用意しますね。
食べたいお惣菜はご持参くださいませ。
お申し込みはこちらから♪
桜の開花が遅れたので、日程変更しました。
5月は、
この作品のことは以前に書きました↓
『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』素敵でした
yu-riさんも私も魅了された美しく華やかな世界の映像を。
画像借用させてもらいました






